あの人が羨ましい。この人よりはマシだ。人と自分を比べて、幸せを測ってしまうこと、ありますよね。見える部分がすべてではないことを教えてくれるエピソードを筆者の友人から聞きました。
マッチングアプリでの婚活を、バカにする友人
結婚願望の強いB子(30代)は、長かった彼と別れてからというもの、マッチングアプリで相手探しに励んでいました。
B子の友人、C美は、自分が既婚者であることをひけらかし、ことあるごとにマウントをとるそう。
「私にはイケメンで優しい夫がいて良かったわ。彼に振られてマッチングアプリ三昧なんて、虚しくない? B子、なんだか可哀想」
たしかに、C美の夫は美形です。彼女がSNSに載せる、しつこいほどの夫自慢にいいねを押しながら、B子はため息をつきました。悔しい気持ちはありつつも、C美夫婦を見ると、ますます結婚への憧れが強くなるのです。
「私だって、C美みたいに幸せになりたい!」
ふとスマホを見ると、マッチングアプリからの通知が。最近、毎日のようにやり取りをしているD男から、デートの誘いでした。話しやすいD男のことが気になっていたB子はすぐに快諾し、翌日会うことになりました。
マッチした相手は、友人の夫、、、!?
デート当日、もう着いているというD男を、ドキドキしながら探すB子。ところが、こちらに気づいて手を振る男性の顔を見るなり、心臓が跳ね上がりました。
「え!?」
なんとD男は、他ならぬC美の夫だったのです。
D男のアイコンは、スタンプで顔半分が隠されていたため、実際に会うまで気づきもしませんでした。プロフィール欄には「未婚、真剣交際希望」と書いてあったのに。あんなに毎日楽しく話していたのに。D男に対して少なからず好意を抱いていたB子は、だんだんと腹が立ってきました。
夫婦そろって、このふたりは、どこまで私をバカにするんだ!