突然同居することになった義母。優しい人かと思いきや、徐々に違和感が
これは私が旦那と未就学児の息子、そして旦那の母親と4人で暮らしていた時の話です。
旦那の母親は地方の実家で暮らしていたのですが、義父が亡くなったことをきっかけに旦那が呼び寄せたのです。私になんの相談もなく突然同居が決まったので、その頃は旦那に対して少し不信感を持っていました。
ただ、わが家にやってきた義母はとても優しく、「同居してくれてありがとうね」と謙虚な姿勢だったので、私も強く言えずにいました。
ある日、キッチンでご飯を作っていると、義母が申し訳なさそうに話しかけてきました。「あの子(旦那のこと)、あなたのご飯があまり好きじゃないんだって。『せっかく作ってくれてるんだから文句言うのやめなさい』と言い聞かせてるんだけど。ダメな息子でごめんね……」
それまで旦那に料理について文句を言われたことがなかった私は、それを聞いて絶句しました。(今まで言わなかっただけで、心の中では「マズイ」と思いながら食べていたの?)
本当にショックで、深夜に帰ってきた旦那に「お義母さんに聞いたけど、私のご飯は好きじゃないって本当?」と早速問い詰めたのです。
すると旦那は「確かに昨日、お前がいないところで『今日の味噌汁はちょっと濃いな』とは言ったけど、”好きじゃない”なんて一言も言ってないよ」と言いました。
さらに、「お前のほうこそ、俺のこと『家事育児を全然しない。もっとやるように言ってください』って母さんに頼んだだろ!」と身に覚えのないことを言ってきたのです。
もちろん「そんなこと絶対言ってない。言ったとしたら『最近、(旦那が)仕事終わるの遅いですよね』って、お義母さんに話しかけたことくらいだよ」と否定する私。
どうも義母は、私と旦那が何の気なしに言った言葉を捻じ曲げて、それぞれに伝えているようです。
そしてその後も同様のことが何度も続き、私は義母が「私と旦那を意図的に仲違いさせようとしている」と確信したのです。
話し合いであらわになった義母の”本性”
旦那に「このまま同居を続けるなら、義母のお望み通り離婚します」と告げると、旦那は慌てて3人で話す時間を作ってくれました。
私が「実際に聞いた言葉を悪いように捻じ曲げて、それぞれに告げ口するのはどうしてなのか」と切り出すと、始めはしらばっくれていた義母。
しかし今まで義母が言った言葉を並べて問い詰めると、ついに「結婚して子供もいるのに、自由気ままに働いている嫁が気に入らなかったので、夫婦仲を悪くさせようとした。あわよくば嫁が出て行き、私が息子と孫と一緒に暮らせればと思った」と認めたのです。
当然同居は解消。義母は売りに出していた家の売却を取りやめ、地元に帰っていきました。
あれから数年経ちますが、一度も義母とは会っていません。今でも広い義実家で一人寂しく暮らしているようですが、自業自得としか思えません。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2024年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Hinano.N
不動産・金融関係のキャリアから、同ジャンルにまつわるエピソードを取材し、執筆するコラムニストに転身。特に様々な背景を持ち、金融投資をする女性の取材を得意としており、またその分野の女性の美容意識にも関心を持ち、日々インタビューを重ね、記事を執筆中。