堪忍袋
その後、私が病院へ行くとそこには義姉の姿がありました。
心配して飛んできたのかと思いきや、ベッドに寝ている義母に向かって「お母さんが入院しちゃったら、子ども達の送り迎えはどうするの? 家の中だってメチャクチャなままだし。困るんだけど!」とあまりにも理不尽なコトを言っているのです。
こんな時に……と思い、私が仲裁に入ろうとすると、いつもは大人しい義母がものすごい形相で義姉を睨みつけてこう言いました。
「そんなの私の好意でやってることでしょ。あなたは何をしているの? 遊んでるだけじゃない。自分の家の事くらい自分でやりなさい!」
普段は何も言わず、義姉の言うとおりにしていた義母でしたが、こんな緊急事態になっても自分の事しか考えていない義姉に腹が立ったのでしょう。
入院中も義姉は一度もお見舞いに来ませんでした。
退院
義母は1週間ほどで退院できたものの、すぐには体調が戻りませんでした。
そのため義姉の家にも顔を出すことができず、義兄に聞いたところ「家の中はぐちゃぐちゃだし、子ども達の送迎もほとんど自分がやっている。」とのこと。
何か理由があるのかもしれませんが、いい加減、自立した生活を送れるようにしなければいけませんよね。
義母も気にはなっているようですが、今回のことであまりにも自分勝手な義姉には呆れてしまったようです。
【体験者:40代女性・主婦、回答時期:2024年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。