誤算
夫は帰宅するなり「話は聞いた?」と私に話しかけてきました。
相手の女性から報告を受けていたのでしょう。
私は弁護士から言われていた通り「浮気が原因で離婚するなら、あなたと相手の女性に慰謝料を請求します。財産分与もきっちりした上で離婚に応じます。」と言うと、夫はニヤニヤしながら「わかった。」と一言。
しかし、私は浮気とは別に、モラハラに対する慰謝料も請求することにしていました。
弁護士から連絡がいくこと、別途慰謝料を請求することを伝えると夫は激怒!
「今まで食わせてもらってたくせに偉そうなことしやがって!」と大きな声で怒鳴りました。
私は全てを記録していること、すでに弁護士に相談済みなことを伝え、まとめてあった荷物を持って家を出たのです。
その後
その後、私たち夫婦の離婚は無事に成立しました。
私は「あんなモラハラ男、こっちから熨斗つけてプレゼントするわ!」と浮気相手に伝えたいと思うほど、晴れ晴れとした気分でした。
元夫は再婚後、またしてもモラハラ男に変貌したらしく、共通の知人から「H斗の奥さんがY恵ちゃん(私)と話したいと言ってる。」と言われたのですが、金輪際関わるつもりはありません。
【体験者:30代女性・会社員、回答時期:2024年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。