これに怒ったのは娘でした。
娘は私の両親に泣きつき、今までの父親の仕打ちをすべて打ち明けることに。
私の両親から「Mちゃん(娘)に聞いたけど、本当なの?」と連絡があったため、私も今までのことをすべて話しました。
私の両親は事実であることがわかると、目に入れても痛くないほど可愛がっている孫のために立ち上がったのです。
両親の訪問
私の両親は夫に内緒で我が家を訪ねてきました。
いきなりの訪問に夫は慌てましたが、いつものように外面の良さをアピール。
しかし、すべて私たちから話を聞いていた両親は「体裁ばかり装っても、全部2人から聞いているよ。他人に良い顔をする暇があったら、自分の家族を優先すべきじゃないのか? 高校に行かせないなんておかしいだろう!」と猛抗議してくれたのです。
私の両親に正体がバレてしまった夫は、驚くような告白をし出しました。
「お金がないんです。出してやりたくても交際費がかさんで、借金している状態なんです。」
私は借金のことなど何も聞かされていなかったので、正直驚きました。
すると私の父親が「そんな大事な話もできないなんて、うちの娘はあなたの妻として相応しくないんですね。娘と孫はうちで面倒みますので、ご心配なく。」と言ってくれたのです。
図々しい!
しかし、夫はこの期に及んでも体裁を気にして「離婚なんてしたら、社内の信用がガタ落ちです。お金を少し援助していただければ大丈夫なので。」と図々しいことを言い出しました。
これには両親の怒りもMAXに! 「娘と孫は連れて帰ります!」と言われ、夫はしょんぼりとしていました。
私と娘はその日のうちに家を出て実家へ。
その後、モラハラや暴力のことなども明るみに出たため、夫は離婚届に判を押す羽目になりました。
夫が恐れていたように、社内でも信用がガタ落ち。
何度も泣きついてきましたが、私は今までの仕打ちを許すことができないので、知らん顔しています。
【体験者:40代女性・パート、回答時期:2024年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。