息子が突然、不登校になる
Hさんの一人息子は、中学生の時に不登校になりました。
元々、成績も良く部活も頑張っていました。
おまけに生徒会にも入っていた、まさに優等生。
しかしある日、優等生の息切れ状態になり、突然学校に行けなくなりました。
ママ友から心無い言葉をかけられる
クラスメイトや保護者たちも、息子のことを心配してくれました。
しかしママ友Rさんだけは、とても無神経だったのです。
「厳しくし過ぎたんでしょ。不登校になったら、高校進学もヤバいよ! 将来どうするつもりなの?」とHさんにずけずけと聞いてくるのです。
当時Hさんは、自分が責められているように感じ、Rさんに会うたびに苦しくなっていきました。
その後、息子はフリースクールに通い始めます。
するとその噂を聞きつけたRさんが「そんなとこ行かせてるの? 完全にドロップアウトじゃん」とバカにするように言ってきたのです。
逆境を乗り越え、大成功した息子
息子は中学を卒業後、通信制の高校に進学しました。
そこでプログラミングに出会います。
最初は趣味程度でしたが、どんどんハマりスキルもアップ。
地元の企業と一緒にコラボし、動画やサイトを作るなどの活動もはじめました。
元々とても賢い子だったので、大学は難関国立大学に進学。
卒業後は、大手のゲーム会社に就職しました。
明暗を分けた、二人の子育ての結果
悪気はなかったのかもしれませんが、Hさん親子のことを散々バカにしていたRさん親子は、一方……。
息子は二浪して、地元の私立大学に進学したものの、今も単位が取れず留年中です。
生き方に正解などなく、人それぞれ違って当たり前ですが、苦しい状況に陥ったHさんの息子さんを馬鹿にしたRさんからすると、我が子が置かれた現在の状況に対して複雑な心境かもしれない、とふと思いました。
どんな逆境にも負けず、子どもの力を信じて、支え続けたHさんは素晴らしかったと思います。
周囲の言葉に惑わされず、逆境から立ち上がった息子さんからも勇気をもらいました。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2023年3月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:広田あや子
教育関係のキャリアを経て、ライターに転身。実体験に基づく記事は、「真実は小説より奇なり」を痛感し、体験者へのヒアリングを通じての執筆に特化。プレママ・ママを対象としたサイトを中心に執筆し、特に義実家トラブルネタを得意とする。