Kが通う洋食店には、半分食べた料理にクレームをつけ、もう一皿を狙う迷惑な常連客がいました。しかしついに店長が動き、クレーマーを追い出すことに成功! その一部始終とは?
ある日、店長が?
その日も、男性はいつも通りランチをオーダー。
サラダを一口食べ、離れた席にいるKに聞こえるほど大きなため息をつき、店員を呼び止めます。
そして店内に響く声で「このサラダ、ドレッシングの味がなんか変だよ」と文句をつけました。
店員が困っていると、そこに店長が登場。「いつもありがとうございます」とにこやかに声をかけると、男性は得意げに「なにこのドレッシング? メインにまでかかってるし、もう食べられないよ」と言い放ちますが、店長は全く動じません。
「お客様。いつも同じランチセットを注文されていますが、これまで一度でもご満足いただけたことがありましたか?」
そう店長がたずねると、常連客は言葉に詰まります。
「えっと、そりゃ少し不満はあるけど……」と言葉を濁す男性に、店長は冷静に続けました。
「お客様、当店のランチセットはお口に合わないようですね? 本日のお支払いは結構です。ですが、今後はご来店をお控えください。他のお客様の迷惑となりますので」と、優しい笑顔で男性を突き放しました。
その瞬間、周りの客から「そうよ、気分悪いわ」「こんなに美味しいのに!」と声が上がります。男性は真っ赤な顔で慌てて席を立つと、足早に店を後にしました。
一度文句を言ったら新しい料理を出してもらえたので、その男性は味を占めてしまったのかもしれませんが、男性が去って、一気に和やかな雰囲気に包まれた店内。
店長は照れくさそうに軽く会釈をして、厨房へと戻ります。
店員たちも笑顔を取り戻し、Kも美味しいランチを堪能しました。
【体験者:40代・主婦、回答時期:2024年1月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:N.tamayura
長年勤めたブラック企業を退職し、書くことを仕事にするために転職した駆け出しライター。在職中に人間関係の脆さを感じた経験から、同世代に向けて生き方のヒントになるような情報を発信すべく、日々リサーチを続けている。