営業職
私はとある会社の営業をしています。
同僚たちとは表面上は良好な関係に見えるのですが、営業職であり毎月数字で戦っているだけあって、内心はみんな穏やかではありません。
ありがたいことに毎月成績上位をキープしている私は、余計に同僚の女性たちからよく思われていないことは知っていました。
そんななかでも同期のA太とは気が合い親しくしています。とある営業帰りにA太と飲みに行ったのですが、仕事への考え方や向き合い方が似ているとわかり、話が弾み意気投合したのがきっかけです。
女のいやがらせ
A太とは仕事終わりに飲みに行ったり、仕事の情報を共有し合ったりする関係だったのですが、ある日社内でA太と話しているシーンを、同じ課のA子とB美に目撃されました。
そして2人はその翌日からやたらとA太に絡みに行くようになり、私に「今日A太さんとランチ行ったんだ~。」「A太さんに家まで送ってもらう約束しちゃった!」とマウントを取ってくるように。
A子とB美のそんな行動が続き「前から仲良かったっけ?」と思っていたのですが、A太からも「最近お前の課の2人がやたらと話しかけてくるんだけどなんで?」と聞かれました。
もしかすると2人は、私とA太が恋仲だと勘違いしているのでは? と感じたのですが、気にしても仕方ないので放置していました。
実は……
実は私には社外の人間で交際3年目の彼氏がいます。
順調に交際が進んでいて、ついに入籍することになったため、職場に入籍したことを報告しました。
すると、A子とB美はその日を境に、あれほどまでに執着していたA太への接触をぱったりとやめたんです。
やはり私とA太の仲を勘違いしていて、いやがらせ目的でA太に接触していたんだな、と確信しました。それほど悔しかったのかもしれませんが、いやがらせ目的だけでそこまで行動できるA子とB美に、ある意味感心しました。
「そのエネルギーを仕事に向ければいいのにな。」と思ったのはここだけの話です。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。