体を動かすのが趣味の友人は、週に数回ジムに通っています。ある日のスタジオレッスンで、中央を陣取る中年男性の行動が目に余って……。そんなエピソードを、筆者の友人が聞かせてくれました。
常連の中年男性! 注目の的? それとも迷惑な存在?
私は毎週火曜日、ジムのスタジオレッスンに参加しています。顔見知りになって雑談をする友だちができて、とても充実しています。
そのレッスンには、いつも中央を陣取る中年男性がいました。終始ふざけたり、わざと間違えておどけたり、周りの女性にちょっかいを出したりしているので、私は苦手でした。
中年男性のお目当ては女性インストラクター。中年男性のおふざけをさらっとかわし、笑いに変えたりしてくれるので、男性は勘違いして付け上がっていきました。
そんな中年男性の様子を、まわりは冷ややかな目で見ていました。
代行インストラクターへの暴言
ある日、いつもの女性インストラクターがしばらくお休みすることに。そこで代行として別の女性インストラクターSさんがレッスンを担当しました。
レッスン参加者たちが温かく迎える中、例の中年男性だけが不満顔。いつもの女性インストラクターではなく、お気に入りではない若い女性に代わったことが不満だったようです。
慣れないSさんは、先頭に立って教えてくれますが、ときどきミスをして謝罪することも。誰も気にせずそのまま進めているのに、中年男性が「やっぱり最近の若いのはだめだな!」と大声で怒鳴りました。あまりに大声なので、私もビクッと恐ろしい気持ちになりました。
Sさんは急に怒鳴られて言葉に詰まるも、「……要領が悪くてすみません! 気を付けますね」と引きつった笑顔で答えていました。そしてその翌週、Sさんは来ませんでした。レッスンは中止になり、しばらく経ったころ、女性インストラクターが復帰したのです。