高齢男性の中には、自分のことを自分でできない人も少なくありません。しかしずっとそのままでいては、男女平等の現代の世の中ではやっていけません。今回は友人が【昭和の価値観】で生きる義父をむりやりアップデートした痛快なエピソードを聞かせてくれました!

頻繁にやってくる義父

私は義実家の近くに家を建てて、夫と2人の子どもたちと暮らしています。
義母は遠慮して距離感を持った付き合い方をしてくれているのですが、問題は義父です。

数年前に会社を退職して毎日暇な義父は、散歩や買い物のついでにしょっちゅう我が家にやってきては、「おい、お茶!」「新聞!」と私に向かって言いつけます。

それでも、最初は私も気を遣って義父の言うとおりにしていました。しかし、ただでさえ幼い子どもたちの子育てで忙しいのに、突然やってくる義父の相手などしている暇はありません。

なんだかいつもと違う?

何度目かの訪問で、ついに私は「というか、そもそもどうして私が義父の世話を? それに、いくら息子の家とはいえアポなしで訪問するなんて非常識すぎ!」と我慢の限界に達してしまい、もうこれからは気を遣うのはやめよう! と決意。

翌週、いつものように勝手に上がりこんで「あー喉がかわいた。おい、お茶!」と言う義父に、「あ、お義父さん、お茶は冷蔵庫の中です! ついでに麦茶作っといてください! やかんと麦茶はそこにおいてあるので!」と子どもの相手をしながら言い返しました。

義父は「お、おぅ……?」と戸惑いつつも、私の押しの強さに、思わず指示されたとおりに行動してしまいます。

次々用事を言いつけられるように

さらに「あ、お義父さん、今ヒマなんですよね? ちょっと上の子のお迎え行ってきてくれます? 私ちょっと手が離せなくて」「それが終わったら、ダイニングの床を拭いてください! さっき下の子がお水こぼしちゃって、そのままなんです」と次々に家事や育児を義父に依頼するようにしました。

偉そうにしていた義父ですが、そうすることで毎日ワンオペで家事育児する私の忙しさがやっと理解できたようです。