授業参観
授業参観の当日、K子を見かけたため、「ちょっと良い?」と話しかけると、どうやらK子も私に話があったようで、我が家で話をすることになりました。
K子は「何か、Mがお世話になってるみたいで。ありがとうね。」と話し出しました。
「家に帰ってこない日があるって、M君が心配してるよ?」
と言うと、K子は仕事で忙しいだけではなく、男性とのお付き合いを優先していると言うのです。
「今のご時世、女手一つで子どもなんて育てられないわよ。誰か養ってくれる男見つけないと。」と悪びれもせず言ったK子に、私は猛烈に腹が立ちました。
M君が我が家で話したことを伝えると、K子は家のことをM君が話しているなんて知らなかったと言うのです。
お節介
「お節介だと思うけど、今はM君のことを優先した方が良いと思う。いろいろ話してくれたけど、きっと寂しいんじゃないかなと思って。」と言うと、K子は苦虫をかみつぶしたような顔で
「いろいろ悪かったわね。」と言って帰ってしまいました。
その後、K子には学校で顔を合わせても無視されるように。
息子とM君は未だに仲が良いので話をする機会がありますが、M君曰く家でのK子は相変わらずだと言います。
余計なことを言ったかなと思う時もありますが、後悔はしていません。
M君が寂しい思いをしないように、K子なりの考えがあるのかもしれませんが、本末転倒のような気がするのは私だけでしょうか。
【体験者:50代・筆者、回答時期:2024年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。