現代は、夫婦平等の考え方が一般的だと思います。
しかし年齢の高い人たちのなかには、今でも男尊女卑の考えを持ち続けている人も少なくないかもしれません。
これは筆者の知人のS子が目撃した、考え方が古い義父と、S子の娘との間に起こった出来事です。
しかし年齢の高い人たちのなかには、今でも男尊女卑の考えを持ち続けている人も少なくないかもしれません。
これは筆者の知人のS子が目撃した、考え方が古い義父と、S子の娘との間に起こった出来事です。
考えが古い義父
私の夫の父は古くから続く地主の家に育ち、昔からの考え方が強い人です。
特に男尊女卑の考え方が強く、家庭内でもその考え方を貫いています。
義父は当然のように義母に命令口調で話したり、横柄な態度をとったりしていました。
大人しい義母はそんな義父に対して口ごたえもしないで従っていたのです。
家長の言うことは絶対
また、義父は人前で義母を「おまえはバカだ」「おまえはできないヤツだ」と貶めることがたびたびあり、義母はいつも悲しそうな顔をしていました。
義父のふるまいを見て、私を含め周りの人たちはみんな嫌な気持ちになっていました。
でも、「女は男のすることには絶対に従うもの」、中でも「家長の言うことは絶対」と考えている義父をたしなめることは難しく、なにか言おうものなら火に油を注ぐだけ。
さらに義母へ横柄な態度をとるので、なにもできず見守ることしかできませんでした。
孫に注意される
私たち夫婦の5歳になる娘のAをつれて義実家に行った時のことです。
昼食にピザのデリバリーを頼むことになったのですが、義母がサイドメニューを間違えて注文してしまったのです。
誰でも間違えることはありますし、私は気にしていませんでした。
なのに義父は昼食の間ずっと
「注文も満足にできないなんて、情けないヤツだ」
と義母の間違いを責め続けていたのです。
その様子を見ていた娘が義父にこう言いました。
「おじいちゃん、人が嫌な気持ちになることを言ってはいけないんだよ。おばあちゃんがかわいそうだよ」
さすがに孫に言われては何も言えません。
義父は小声でブツブツと文句を言いながら、バツが悪そうに部屋を出ていきました。