今は、働き方も多様化し職種によっては、どこにいても仕事ができる時代ですよね。
そんな中、A子の友人B子も最近在宅ワークを始め、その自由な働き方にとても満足していました。
順調に仕事をしていたB子ですが、ある出来事をきっかけに自分の働き方を見直すことに──。
今回は、そんなB子について、A子から話を聞きました。

自由な働き方の魅力

在宅ワーカーとして、新しい道を歩み始めたA子の友人B子は、自由な働き方を心から楽しんでいました。

B子は、A子に対して

「自分の好きな時間に、好きな場所で仕事ができるって最高だよ!」

と熱心に語り、

「A子も在宅ワーク始めたほうがいいよ! 一緒にカフェで仕事しようよ」

と勧めてきました。

彼女は毎朝、カフェでコーヒーを飲みながら、メール対応や資料作成を行い、半日コーヒー一杯で仕事ができると満足していたのです。

長居が気になる

A子は、いつも仕事の話を楽しそうにしてくれるB子が大好きでした。

ただ最近、仕事とはいえ、カフェに長時間滞在し過ぎでは? と少し気になっていました。

「それ、ちょっと長居し過ぎじゃない?」

と聞いてみると、B子は

「他の人も同じように仕事してるし、私だけじゃないから大丈夫でしょ?」

とあっさり返答。

A子はその言葉に、なんとなくモヤモヤしたものを感じていました。

カフェの新たなルール

ある日、A子が、B子がいつものカフェに行くと「コーヒー1杯のみのご注文で90分以上の滞在はご遠慮ください」との張り紙が!

A子は「これって、B子みたいに長時間滞在するお客さんの影響かも」とピンときました。

彼女はカフェのスタッフの立場を理解し、長時間の滞在が他のお客さんやお店に迷惑をかけていることに気づきました。

みんなが使う場所だからこそ、周りに気を配って適度な時間で席を譲ることが大切だと感じたのです。

後日、B子もこの張り紙を見て、「もっと気をつけるべきだったんだね」と反省。

新たなスタート

数日後、A子とB子は再びカフェを訪れ、今回はスイーツセットを注文しました。

B子は「これからは、カフェでの長居は控えて、他の人にも気を配りながら働くことにするよ」と決意を新たに。

これを機に、B子はこれまでの仕事の仕方を見つめ直すことにしました。

A子は、B子に対して周りに配慮しつつ、これからも自由に生き生きと働いてほしいと願っています。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2024年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。