筆者の知人Mから聞いた話です。Mが娘Yを連れ写真館の七五三撮影へ行くと、ママ友T子に遭遇。Mがレンタル着物で撮影だと知ったT子は、買ってもらった着物を自慢します。ところが、撮影が始まると予想外の展開が……。

娘の反応に、T子は?

ハッとした顔で娘を見つめるT子。顔はみるみる紅潮し、目には涙が溢れています。
「でもKちゃん、さっき笑ってたよ?」
「ええーそうかなあ?」

このやり取りを見ていたカメラマンが走ってきました。
「今なら撮れるかもしれません!」
「Mさん、少しだけお待ちいただけますか?」
「もちろん、一生に一度ですからね」と答えるM。
「ごめんなさい。私……」と言葉に詰まるT子をMは笑顔で制し、「さ、早く済ませてよ!」とT子親子を笑顔で見送りました。T子にも悪気はなかったのでしょうが、人にマウントを取るよりも、もう少し娘の気持ちに寄り添ってあげて欲しかったですね。

【体験者:30代・専業主婦、回答時期:2024年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:N.tamayura
長年勤めたブラック企業を退職し、書くことを仕事にするために転職した駆け出しライター。在職中に人間関係の脆さを感じた経験から、同世代に向けて生き方のヒントになるような情報を発信すべく、日々リサーチを続けている。