その先には勿論、幸福な結婚生活が待っているハズ!
そんな幻想を胸に、筆者の知人女性Tの夫は妻であるTを不倫で裏切った挙句、不倫相手と結婚します。ですが、そこには予想外の結末が待ち受けているのでした。
家事万能のハズが……
Tに支払った慰謝料は痛手でしたが、それでも夫は「素晴らしい結婚生活の幕開け」と信じて疑わず、Mとの新生活をスタートさせました。
ですが新生活が始まるや否や、とんでもない事実が発覚します。
なんと! Mは実際のところ、家事はからっきし駄目だったのです。
「あなたの気をひきたくて、今までは料理はケータリング。掃除は家事代行サービスを頼んでいたの。でも、こうして夫婦になったことだし。これからは2人で協力して家事を行っていきましょうよ!」
Mはそう言って期待を込めた眼差しをこちらに向けてきますが、夫はたちまち愛情が冷めていくのを感じていました。
何故なら彼がTと結婚したのも、Tが料理上手だったからこそなのです。
従って夫に「料理下手な女性との結婚」というのは考えられないことだったのでした。
自業自得の結末に
Mの家事スキルの無さに愛想を尽かした夫は、Tの手料理の味が忘れられず「やり直したい」とTに言い寄ります。
ですが案の定、Tは夫の申し出を拒みました。
「悪いけど私、お料理街コンで出会った男性と付き合ってるの。彼、私の料理を美味しいと言ってくれて、このまま結婚する予定よ」
そう、Tはあの後、縁あって素敵な出会いをゲットしていたのです。
もう彼女の作った愛情たっぷりで美味しい料理を食べられないかと思うと、Tの夫もさすがに深い後悔を感じたでしょうね。不倫相手に騙されていたのはかわいそうですが完全に自業自得なので、同情の余地はありません。
【体験者:30代・独身女性、回答時期:2024年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:六条京子
ティネクトのエッセイコンテストで大賞を受賞したのをキッカケに、ライター活動開始。街コンや女子会に積極的に参加して、インタビュー対象を探す日々。Xでも「六条京子@Webライター(@akasinokata321)」として発信を行う。