「ごめん、ごめん」と謝罪しながら用事を押し付けてくる厄介な義母
私は旦那と小学生の息子と3人で暮らすパート主婦です。同じ県内に住んでいる旦那の両親と、年4回程の頻度で会っているのですが、義母が結構な曲者なのです。
義母の口癖は【ごめん】。と言っても、謝るのが癖になっている腰の低い人ではありません。
義母は、「ごめん、ごめん」と謝罪しながら用事を押し付けてきたり、自分の意見を押し通してきたりする、厄介な人なのです。
例えば、私たちが義実家に着くなり、「ごめんごめん、ちょっと隣町までお供物のお菓子買ってきてちょうだい!」と用事を言いつける義母。
旦那が「いやいや母さん、俺たち今来たばっかりだから、少し休んでから……」と言いかけるも、「ごめん! 今行ってきてほしいの!」と途中でさえぎり、絶対に譲りません。
このように毎回、義母の【ごめん】に振り回されるため、義実家に行くたびにヘトヘトになっていた私たち。しかし、ある出来事で状況が一変するのです。
幼い息子が義母に向かって「ばぁば、違うよ!」
ある日、義実家に行くと、いつものように義母が「ごめんごめん、お願いしたいことがあるんだけど〜」と謝りながら何か頼もうとしてきました。
すると突然、幼い息子が「ばぁば、違うよ!」と声を上げたのです。
大人たちが息子に注目する中、息子は得意げに「ごめんって言葉は、悪いことをした人が言うんだよ! ばぁばは優しいから、ママとパパに悪いことしないでしょ? だから謝らなくていいんだよ!」と義母に言いました。
義母は息子の「ばぁばは優しい」という言葉に感激したようで、目を潤ませながら「そうね、ばぁばの言葉が間違っていたわね」と深く頷きました。
あれから1年たった今、義母の「ごめん」は完全には無くなっていないものの、回数は格段に減りました。元々義母にも悪気はないのでしょうが、自己中心的な性格の義母でも、孫の前では「優しいばぁば」のイメージを崩したくないようです。
おかげで私と旦那の、義実家でのストレスが激減しました。息子よ、グッジョブ!
【体験者:30代・パート主婦、回答時期:2024年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Hinano.N
不動産・金融関係のキャリアから、同ジャンルにまつわるエピソードを取材し、執筆するコラムニストに転身。特に様々な背景を持ち、金融投資をする女性の取材を得意としており、またその分野の女性の美容意識にも関心を持ち、日々インタビューを重ね、記事を執筆中。