3泊5日のバリ島旅行
学生時代から仲のいいA子と、顔を合わせるたびに「どっか旅行行きたいね~!」と話し続けて、はや数年。
今回ようやく2人の都合とタイミングが合い、2人で3泊5日のバリ島旅行が決定しました! 2人での旅行は初めてのことで、当日までスケジュールを立てたり、バリ島でのおすすめのお店を調査したり、かなりテンションが上がった状態で、旅行初日を迎えました。
バリ島1日目
旅行初日、飛行機を乗り継いで、無事バリ島のデンパサール空港に到着。
ホテルに荷物だけ置き、そのまま私たちはバリの街中に遊びに行きました。1日目は到着した時間の関係もあって、海やプールへは行かなかったのですが、ひと通りあたりで遊んで食事をして、夜になってホテルへ戻りました。
ホテルに着き、翌日の予定を確認しながら「今日は早めに寝ておきたいね!」と話し合い、順番にお風呂を済ませることに。
じゃんけんで勝ったA子が先にお風呂に入ることに決定しました。
A子はお風呂に入る準備をするため、キャリーケースを開けたのですが……。
顔面蒼白の友人
A子はキャリーケースを開けた瞬間、表情が一気に暗くなり「やってしまった。」と落ち込み始めました!
ただならぬ雰囲気に「どうしたの?」と近寄ると、A子は「準備してた着替え一式、全部キャリーケースに詰め忘れちゃった。」とそれはそれはこの世の終わりかのような顔。
あまりの深刻そうな雰囲気と、思ったよりなんとでもなりそうな内容のミスマッチ具合に、思わず笑ってしまいました。
応急措置
私が笑いごとで済ませられたのには理由があって、実は私とA子は背丈や体型がそっくりなんです。
普段から一緒に買い物に行っても、買う服のサイズは同じ。なんだったら趣味も似ていて、同じサイズでおそろいの服を買うこともしばしばあります。
そのうえ私が今回の旅行に持ってきていた下着は、奇跡的に新品。
A子が顔面蒼白になっている間も、私の物を貸せるから大丈夫と楽観的でいられました。
そして私はA子に2日目に着る服を貸して、3日目は現地でおそろいのワンピースを買って、事なきを得ました。A子にしてみれば驚きの出来事だったでしょうが、旅先でいい思い出ができたと思っています。
【体験者:20代・女性自営業、回答時期:2020年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。