これは筆者の友人が遭遇した【ママチャリでの通勤中に起きたトラブル】です。前からきた自転車の男が、すれ違いざまに蹴りを入れてきた! 自転車ごと転倒した私はパニックに。しかし、直後に「この人アホだ」と呆れた理由とは?

ママチャリで職場に向かう途中、前から来た自転車に「邪魔」と言われて……

私はフルタイムで働くワーママです。これは私がママチャリで息子を保育園に送ったあと、そのまま職場へ向かっていた時に起こった出来事です。

その日は家を出発する前に息子がぐずって、出社時刻ギリギリになりそうだったため、私は急いで自転車をこいでいました。

すると前から自転車が向かってくるのが見えたので、すれ違う時に相手の邪魔にならないよう、道の左端に寄った私。

ちなみに私が走っていたのは自転車専用の道で、一方通行でもなければ狭くもなく、2台の自転車がすれ違っても問題ないくらいの幅がありました。

それにも関わらず、反対から走ってきた自転車の中年男性は、わざわざ速度を落とし私の方に自転車を寄せてきました。そしてすれ違いざまに「邪魔なんだよ!」と怒鳴りながら、私のママチャリを思い切り蹴飛ばしてきたのです!

私はママチャリごと転倒。手を擦りむきましたが、その痛みを感じる前に「え? 今私、蹴られた? どうして?」とパニック状態に。

とっさに私を蹴飛ばした自転車の男を見ると、何事もなかったかのようにその場を走り去っていこうとしています。

誰かに助けを求めたくても、パニックのため声が出ません。「このままだと逃げられてしまう。誰か、この人を捕まえて!」しかしその時、すぐそばに建っていた”ある建物”が目に入ったのです。

男性に蹴られた場所は、”あの場所”の目の前だった

なんと偶然にも、私が男性に蹴られた場所の横に、小さな交番があったのです。

さらに幸運だったのは、ちょうど自転車でのパトロールを終えて交番に帰ってきた警官が、一部始終を目撃していたこと。悪行を働いた男性はその場ですぐに警官に止められ、交番の中に連れていかれたのでした。

被害に遭った私も事情を聞かれましたが、「これから仕事なんです」と言うと、ひとまず最低限の聴取だけで済ませてくれました。

その日の夜、警察から私のスマホに電話が。そして私を蹴った男性が、以前から同様の悪行を繰り返していた常習犯だったと聞かされました。

被害にあったのが交番の前で本当に良かったです。それにしても、目の前の交番に気づかず犯行に及ぶなんて、マヌケな犯人だなぁと呆れてしまいました。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Hinano.N
不動産・金融関係のキャリアから、同ジャンルにまつわるエピソードを取材し、執筆するコラムニストに転身。特に様々な背景を持ち、金融投資をする女性の取材を得意としており、またその分野の女性の美容意識にも関心を持ち、日々インタビューを重ね、記事を執筆中。