マスク姿の孫が心配な姑
義実家で敷地内同居をしているA子。隣に住む姑は、自宅の窓からいつもA子の小1の息子が登校するのを心配そうに見ています。
この日は朝から少し咳をしていた息子。喉は痛くはないものの咳が出るため、「歩いているときに息苦しくなったらすぐに外してもいいから、念のためマスクをして登校したら?」とA子は息子に言いました。息子もその方がいいと思ったのか、マスクをして自宅を出たのですが……。
強制的に飴玉を持って行かせる……
マスク姿の息子を見て慌てた様子の姑が、なんと集合場所で友だちを待っている息子のところに飴玉を持って駆け付けたのです。
A子の息子は飴玉を持っていくことを強要してくる姑に対して、「いらない。学校に持っていったらダメだし!」と何度も言いました。しかし、姑は「いいから! いいから持っていきなさい!」と言いながら、嫌がる息子を無視してズボンのポケットに飴玉を押し込みました。そして、さらっと自宅へ戻っていったのです。そのため、息子は小学校に飴玉を持って行かざるを得なくなり……。
飴玉を持っていることが先生にバレた!
息子が飴玉を持ってきていることがひょんなことから友だちにバレてしまい、先生も知ることに。先生からは「飴を持ってくるのはルール違反だって分かるよね?」と言われてしまいました。きちんと事情を説明し、あまり怒られずには済んだようなのですが……。
息子は帰宅するやいなや、「ばあちゃんが無理矢理飴をポケットに入れてきた! 先生に見つかってちょっと怒られたし! もう!」と不機嫌な様子。
夫からビシッと!
A子自身も、孫のことを心配してくれているのはわかるのですが、過干渉な姑に腹が立つことが多かったので、ここはビシッと夫から姑に言ってもらうことに。姑には小学校に飴玉やチョコレートなどお菓子を持って行ってはいけないこと、今回のように息子の嫌がることを無理やりしないでほしいことを夫からきちんと伝えてもらいました。また、歩いているときに飴玉を食べていたらつまづいた拍子に喉に詰まる危険性もあることなども一緒に伝え……。その結果、しばらくの間は姑の過干渉がストップしたのでした。
姑自身が「孫のためにしてやった!」と気持ち良くなりたいがために、孫が嫌がることをしていては、孫の心は離れていってしまいます。心配なのはわかりますが、孫の意見をしっかりと受け止めることが大切だと言えるでしょう。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:ichika.K
2児の育児を機に、ママの悲喜こもごもを描くライターとしての活動をスタート。子育てメディアなどの執筆を経て、独立し現在はltnでコラムを連載中。大手企業の総合職でのOL経験、そこから夫の単身赴任によりワンオペでの育児を行った経験から、育児と仕事を両立するママの参考になる情報を発信すべく、日々情報をリサーチ中。