幼稚園や保育園に入園すると、さまざまな性格や考え方のママ友に出会います。ときには「いやいや、そりゃないよーー!」と思ってしまうような、非常識なふるまいをするママ友に困ってしまうこともあるようです。今回は私の友人A子から聞いた、運動会で自分の子どもの撮影を強要してきたママ友の話を紹介します。

長女の通う幼稚園で……

A子の3歳の長女は、近所にあるマンモス幼稚園に通っています。子どもの多さに圧倒されたからなのか、A子と離れるのが寂しかったからなのか、最初は登園しても泣いてばかりいた長女。しかし、徐々に幼稚園生活にも慣れ、お友だちもでき、楽しく通えるようになっていきました。

距離感が近い! ママ友B美

A子には普段送り迎えの時間が同じで、会えば必ず話しかけられるママ友B美がいました。幼稚園では保護者同士が顔を合わせるイベントはそこまで多くはないため、B美はママ友と呼べる数少ないママの一人。B美はぐいぐい距離を詰めてくるタイプの女性で、若干我が強め。自分の娘を人前でも気にせずベタ褒めし、溺愛していました。

運動会でも遭遇

先日、幼稚園に入園後初めての運動会があったのですが、多くの保護者で運動場が混雑する中、B美にバッタリ。性格の違いからママ友とは言えあまりB美のことが得意ではないA子は、なんとか理由をつけてその場を離れようとしたものの、子どものクラスが同じなのでクラスごとに指定された待機場所も同じ……。近い距離で観覧するしかありませんでした。

デジカメでの撮影を強要!?

ちょうど今から競技が始まるタイミングだったこともあり、いきなりB美が「ついでにA子ちゃんちのカメラでうちの子も撮っておいてくれない? できるよね? 同じクラスだし、ありがとう〜」と言ってきました。B美自身はスマホで撮影しようとしていましたが、一緒に来ていたA子の夫が真新しいデジカメを持っていることに気付いたからのようでした。

夫の一言に……惚れた

A子は「いや、オッケーしてないし! こっちから言うならまだしも……そりゃないよ」と思ったものの、無理とは言えずにいました。

そこですかさず、隣にいた夫が「俺そんな技術ないしムリですね〜子どもの人数多すぎて自分の娘撮るだけで精一杯です」と笑顔で言ってくれたのです。

その穏やかな対応にさすがのB美も少し気まずそうに「いえいえそんな~。じゃあやっぱり私、自分のスマホで撮りますね~」と答えたのでした。

夫の一言にA子はとてもスカッとしました。
B美に悪気はなかったのかもしれませんが、少し一方的すぎましたよね。「この人と結婚してよかった!」としみじみ思ったA子でした。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:ichika.K
2児の育児を機に、ママの悲喜こもごもを描くライターとしての活動をスタート。子育てメディアなどの執筆を経て、独立し現在はltnでコラムを連載中。大手企業の総合職でのOL経験、そこから夫の単身赴任によりワンオペでの育児を行った経験から、育児と仕事を両立するママの参考になる情報を発信すべく、日々情報をリサーチ中。