陣痛
臨月を迎え義理の実家に里帰りしていた私ですが、出産予定日を過ぎても出産の兆候は見られませんでした。
しかし、予定日を過ぎてしばらく経ったある日の夕方、これまでに経験したことのないお腹の痛みを感じ「ついに陣痛が来たんだ!」と悟りました。
義理の実家には義父と義母以外に、義姉も同居しています。
そのため在宅していた義母と義姉に「陣痛が来たみたいです。」と報告。しかし、義母と義姉は「おおげさよ。本当の陣痛はそんなものじゃないから。」と笑っています。
背中や腰をさすってくれるわけでもなく、すぐに病院へ行けるよう入院バッグを取ってきてくれるわけでもなく、ただ笑っているだけ。
そのうえ、陣痛で痛みと闘っている私を「晩御飯できたから食べましょ!」と食卓に座らせました。
痛みで食事が摂れずにいると、義母と義姉はまたしても「本当○○ちゃん(私の名前)ってオーバーよね!」と笑っています。
出産
そうこうしているうちに、連絡を入れていた旦那が到着したので、旦那に支えられながら産院へ連れて行ってもらいました。
病院へついたとき、子宮口はすでにかなり開いていて、到着から2時間後には出産。
後日、病院へ来た義母と義姉は「本当に陣痛だったんだね~!」とお気楽に話しているだけで、そのときのことを謝罪したり、労わったりする様子はなし。
出産を経験したことのある人にとっては、たいした痛みではないように見えたのかもしれませんが、痛みの感じ方は人それぞれですよね。出産のタイミングでそんな扱いを受けたことで「だから遠くても実家に帰省したかったんだよ。」と後悔しました。
【体験者:20代・女性パート、回答時期:2024年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。