社会人になるとなかなか人と出会う場面も減り、友人から紹介を受けたり、出会いの場に積極的に足を運んだり、なにかアクションを起こすことが増えたと感じませんか? 今回は友人から「出会いの場をセッティングして!」と頼まれた筆者の知人のとんでもエピソードを紹介します。

「男の人紹介して!」

学生時代からの友人A子は、超のつくほどの面食いで、恋愛至上主義です。昔から顔重視で男性を選び、結局性格面ですれ違いが生じ別れてしまうのですが、次に会ったときにはまたほかのイケメンと恋を始めている、そんな女の子です。

大人になった現在でもA子との付き合いは続いており、その日私は久しぶりにA子と食事に出かけていました。

食事をしているときA子から「また彼氏と別れちゃった~! ○○(私の名前)、誰か紹介して!」と頼まれたのですが、前述したようにA子は大の面食いです。

そのため「A子好みの顔の知り合いはいないよ!」と伝えたのですが「もうイケメンはこりごり。顔なんて一切気にしないから! ねぇ誰かいるでしょ?」とA子は食い下がります。

恋愛への気持ちの持ちようを入れ替えたのかな? と思い、ちょうど翌週彼女のいない男友だち2人と食事する予定があったため「A子の好みの顔ではないかもしれないよ?」と念を押して、その場にA子を誘いました。

飲み会当日

男友だち2人をA子に紹介する飲み会当日、A子は約束の時間から1時間遅れてお店に到着しました。

A子が到着するまでの間も、遅刻を申し訳なく思う私に「女の子は準備も大変でしょ?」「全然大丈夫だから来るまで3人で楽しもうよ。」と優しく声かけしてくれる男友だち。

ようやく到着したA子は、紹介した男友だち2人の顔が好みではなかったようで……。遅刻してきたA子に「サラダ取ろうか?」「A子ちゃんは彼氏いないの?」と気を遣ってくれる男友だちに、ムスッとして、お世辞にも感じがいいとは言えない態度で振る舞います。
しまいには到着してものの30分で「私次の予定あるから帰る!」と立ち上がってしまいました。

そんな失礼な態度のA子にたいして、男友だち2人はそれでも「忙しい中来てくれたんだね。連絡先交換する?」と優しく接してくれていたのですが、A子はというと「無理無理! 絶対無理!」と言い残し、お金も払わず帰って行ってしまいました。

男友だち2人にはA子の失礼すぎる態度を何度も謝罪しましたが、あまりの申し訳なさに謝っても謝り切れない気持ちでいっぱいです。

後日談

A子に男友だちを紹介した翌日、A子から「ありえないんだけど! なんであんなの紹介すんの?」と電話がありました。

私は「あんたのほうがよっぽどありえない。」と伝え電話を切りました。好みでなかったのでしょうが、それを承知で紹介してほしいと言ったのはA子の方です。残念だったかもしれませんが、だからと言って男友だち2人に失礼な態度を取っていい理由にはなりませんよね。それ以降A子とは距離を置いています。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。