親しい人から物を「ちょっと借りる」のは、珍しいことではありませんよね。でも「月極駐車場をちょっと借して」と言われたら、どうしますか? 今回は、知人から聞いた非常識なママ友のエピソードをご紹介します。

ママ友「駐車場を貸して!」

A子は親からまとまった広さの土地を相続していました。
住む家はすでにあるので、A子はその土地を月極駐車場にすることに。
近所に駐車場が少なかったことから、契約は全て埋まり、空きが出てもすぐに次の契約者が現れる状態でした。

そんなとき、A子は近所に住むママ友のB美からあるお願いをされました。
「あの駐車場、A子が経営しているんでしょ? 車が停まっていないときに、ちょっと使わせてくれない?」
なんとママ友は、駐車場をねだってきたのです。

月極駐車場をクレクレされてびっくりしたA子。
「契約している人がいるから無理だよ」とすぐに断りましたが、B美は「ちょっとだけよ。短時間なら問題ないでしょ? 使うときはすぐに車を動かすし、迷惑はかけないから」と、諦めてくれません。

短時間だろうが、すぐに車を移動させようが、迷惑なものは迷惑。
A子はひたすら「契約者がいるから無理!」と繰り返し、B美に断りました。

駐車場に知らない車が?!

そんなやりとりをした数日後のこと。
A子は、月極駐車場に見慣れない車が停まっていることに気付きました。
駐車場の契約の際には契約車両を登録していますが、その車ではないのです。

A子は、その車の持ち主がB美だとすぐに気付きました。
ママ友同士で問題を起こしたくないけれど、契約者に迷惑がかかるため無視することはできません。
A子はB美に直接、注意することに決めました。

注意されたママ友の反応は?

A子はB美のもとを訪れ、「駐車場に停めてるの、B美の車だよね? 無断駐車はしないで」とはっきりと伝えました。
B美は「ごめんごめん。待って、すぐに動かすから。もう、ちょっとの間じゃん。そんなに怒らないでよ~」とヘラヘラ笑っています。

反省する様子がないB美に、危機感を抱いたA子。
また同じことをされると察知したA子は、「こんなこと、もう絶対にしないで」強い口調で注意しました。

ところがB美は「車は停まってないじゃない。それくらいいいでしょ」と、不機嫌そうな表情で文句をブツブツ。
そこでついにA子はブチ切れ!
「損害賠償請求も考えるよ」と警告したのです。

A子の言葉に、今度はB美は逆切れ!
A子に向かって「お金を渡せばいいんでしょ!」と500円を投げるように渡してきたのです。

非常識なママ友にブチ切れ!

「そういう問題じゃないでしょ?!」とお金を突き返し、「2度とやらないで!」と告げて立ち去ったA子ですが、怒り心頭です。
A子はすぐに駐車場に監視カメラを設置することに決め、「無断駐車を発見した場合は警察に通報の上、損害賠償請求をします」と張り紙をしました。
B美に警告をしたのです。

さすがに監視カメラに恐れをなしたのか、それ以降B美が無断駐車をすることはなかったそうです。
よほど車を停めたかった理由があったのかもしれませんが、無断駐車の上に、500円を投げるように渡すとは驚きますよね。
こんな非常識な人がいるのか! と、A子はあ然としたそうです。

【体験者:30代女性・会社員、回答時期:2023年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:江田愉子
団体職員を経て、ライターに転身。男性が管理職、女性多数が一般職の職場にて、女性と仕事、男女平等参画に関する様々な理想と現実に直面し、それを記事にすることを志す。以来、組織に所属する女性を中心にヒアリングを重ね、女性が生きやすい社会生活に関するコラムを執筆中。