遺された人に迷惑をかけないよう、元気なうちに身のまわりの整理をしておく【終活】。もちろん自分の物を整理するのが一般的ですが、中には人の物にまで手を出す人もいるようです。今回は筆者の知人が話を聞かせてくれました。
片付けられない姑
私は1年ほど前から姑と同居しています。高齢の姑を1人暮らしさせておくのも無用心だからと決心した同居ですが、予想以上のストレスにヘトヘトの日々です。
中でも1番ストレスを感じているのが、姑の物がとにかく多いこと!
姑の部屋だけならまだしも、共有部分にまで物を溢れさせるため、さすがに見過ごせずに「お義母さん、少し物を捨てて整理しませんか?」と提案したのですが……
いや、それ私のですけど?!
姑は嫌な顔をしていましたが、翌日から渋々整理を始めました。
しかし、不用品がまとめられたゴミ袋を覗いてみると、姑ではなく私の物ばかり!
姑は私への腹いせに、私の物を捨てようとしていたのです。
見かねて「勝手に人の物を捨てるのはやめてください」と抗議すると、「あら、終活って知らないの? なるべく物を減らしておかないと、息子や孫が困るでしょ!」と言ってのけます。
縁起でもないことを言い出す姑に、私はゾッとしました。
夫に相談すると……
それでもしばらくは我慢していましたが、何度言っても人の物を捨てようとする姑に、やがて私の我慢も限界に……。
仕事で留守が多く、姑の行動も知らなかった夫に、ついにすべてを報告しました。
話を聞いた夫は私に謝罪するとともに、「どうしてそんなことするんだ!」と姑を問い詰めてくれましたが、それにも姑は「終活よ! あなたたちのためにやってるの」と得意顔。