写真撮影した場所とは?
「これ、どこで撮ったの?」と、恐る恐るB美に尋ねると「叔父のお葬式よ」とB美はニコニコと笑いながら答えました。
「叔父が知り合いだったみたいで、参列してくれたの。いい人だよね」と言うのです。
B美は葬儀に参列している芸能人に「ファンなんです! 写真を撮ってください!」と声をかけ、葬儀場で写真を撮ってもらったのだとか。
きれいなお花を背景に撮影していましたが、それは供花。
お供えされたお花をバックに、喪服で写真撮影をしていたのです。
そりゃ、男性タレントも顔をひきつらせます。
非常識なママ友にドン引き
B美の行動に、ママ友たちはドン引き。
「嬉しいのはわかるけど、非常識なのでは……」とたしなめました。
ところがB美は「でもこんなチャンス、めったにないし! 叔父さんもきっと喜んでくれてるよ!」と、反省する様子はありません。
「みんなも有名人に会ったらやるって!」と言うB美でしたが、賛同する人はゼロ。
B美は「なんで『すごいね』って言ってくれないの?」と不満げな表情を見せていました。
普段会えない有名人に会うと、写真を撮ってもらいたくなる気持ちはわかります。
でも時と場所を考えないと、非常識ですよね。
ママ友たちは、無理やり写真撮影に付き合わされた男性芸能人に心底同情したそうです。
【体験者:30代女性・会社員、回答時期:2024年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:江田愉子
団体職員を経て、ライターに転身。男性が管理職、女性多数が一般職の職場にて、女性と仕事、男女平等参画に関する様々な理想と現実に直面し、それを記事にすることを志す。以来、組織に所属する女性を中心にヒアリングを重ね、女性が生きやすい社会生活に関するコラムを執筆中。