やむなくスーパーに寄ることに
私は5歳の息子を育てているワーママです。フルタイムで働いているため、いつも保育園へのお迎えは18時前になってしまいます。
普段は保育園から自宅まで急いで直帰して夕食の準備を始めるのですが、その日は運悪く残業になってしまい、お迎えが18時半を過ぎてしまいました。
疲れていたのもあり、「もう今日はお惣菜にしちゃおう」とスーパーに立ち寄ったのですが……
後ろに怖い中年男性が(涙)
最寄りのスーパーは帰宅前の買い物ラッシュで激込み! 疲れた表情の人たちばかりで殺伐としています。
そんな中、私はなんとか息子を連れて惣菜を手にしてレジへと向かいました。
もちろんレジも長蛇の列。しかも、私が並んでいるレジで何かトラブルでもあったのか、一向に進みません。
するとその時、私たちの後ろに並んでいた中年男性が、周囲に聞こえる声で「ったくよぉ……急いでるのになんでこんなに時間かかってんだよ」と悪態をつき始めたのです。
レジに並ぶ行列はゆっくりと進み始めましたが、その後も男性は、舌打ちしたりカートを足で蹴ってガンガン音を出したりと、苛立ちを隠す様子がありません。
息子の行動にびっくり!
そんな男性に、突然息子が「ねぇおじちゃん!」と話しかけたのでびっくり!
息子は無邪気な様子で、「嫌なことがあったら、目を瞑って5秒数えてみたらいいよ! 先生が言ってた! それともおしっこ行きたくて急いでるの?」などと話しかけ続けます。
私は小声で「やめなさい……!」とたしなめるしかありませんでした。
意外な結果になり?
てっきり怒られるかと思ったのですが、男性は息子に話しかけられると急に自分の行動が恥ずかしくなったのか、それからは大人しく待っていました。
そして無事にレジを終えた後、サッカー台で荷物を詰める私たちの横を通り過ぎる時に、「おい、さっきはごめんな」と息子に声をかけていってくれたのです。
幼い子どもに注意されて、よっぽどバツが悪かったのでしょうね。ヒヤヒヤしましたが、意外と素直な男性の姿に思わずクスッとしてしまった出来事でした。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2023年6月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。