筆者の知人A子は、結婚当初から姑と同居していました。最初は良好な関係だったものの、次第にストレスを感じるようになったそうです。
今回は、A子から聞いた話をお伝えします。
頼りない夫とのコミュニケーション
悩んだ末、A子は夫に相談しました。
「お義母さんが毎回ついてくるのは困るから、何とかしてほしい」
と真剣に伝えたのですが、夫は
「自分もそう思うけど、強くは言えない」
と弱々しく答えるばかり。
これにより、A子の不満はどんどん増えていきました。
そんなある日、外出予定の日にA子が発熱してしまいました。
夫は
「A子の熱が下がってから改めて行こう」
と優しく提案してくれました。
しかし、姑は
「わざとじゃないの?」
と言い放ったのです。
この瞬間、A子は悔しさと悲しさが交錯し、熱が高くて反論する気力もなく、ただ横になっていました。
夫は
「さすがにわざと熱は出せないよ」
と姑に言いましたが、A子は夫の頼りない対応や姑の無神経な発言に、いよいよ爆発寸前。
心の負担はますます大きくなっていく一方でした。
限界を超えた瞬間
数日後、A子は回復しましたが、姑に対するストレスは限界に達していました。
「もうこれ以上、お義母さんと一緒に暮らすのは無理だ」
とA子は夫に強く訴えました。
ようやくA子の本気を理解した夫は、姑との別居を決意。
「これ以上、君が辛い思いをするのは見たくない」
と告げる夫の姿に、A子は少し安心感を覚えました。
夫が姑にその意向を伝えると、姑は驚いた表情を浮かべ、
「A子さんに悪いことをした。これからは外出には同行しないし、余計なことは言わないから、別居だけは勘弁してほしい」
と謝罪。
さらに、次に同じようなことがあったら本当に別居すると約束しました。
こうして夫婦は新たなスタートを切り、A子は徐々に心の平穏を取り戻していきました。
姑には悪気はなかったとは思いますが、A子は今回の経験を通じて夫との絆が深まったと感じています。
今回の出来事を何とか乗り越えたA子一家が、今後も良い関係を続けていけることを願っています。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2024年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。