そんなB子が、自宅と対照的なA子宅を訪れたとき、B子の息子が思いもよらない発言をしました。
それを聞いたA子が感じたこととは──。
今回は知人のA子から話を聞きました。
B子の一言に戸惑うA子
そんなある日、幼稚園のママ友B子とその息子がA子宅に遊びに来ました。
B子の家の中は最小限のものしか置かれず、シンプルでスッキリとした空間が広がっているそう。
そんなB子がA子の家に入り、リビングに飾られた作品を見て一言。
「子どもの作品だらけ、幼稚園じゃないんだから」と嘲笑したのです。
続けて「こんなにあると部屋がごちゃごちゃして落ち着かないんじゃない? 私はいらないものは全部捨てるようにしてるの。子どもが作ったものも捨てないとどんどん溜まるだけよ。絶対スッキリしたほうがいいって!」
と言い放ったのです。
確かに、子どもたちの作品は増え続け、飾る場所も限られています。
しかし、A子は子どもたちが喜ぶこの部屋を気に入っており、B子の言葉に違和感を覚えました。
「ボクの絵も飾ってほしい!」息子の一言
そのとき、B子の息子が母親に向かって
「だからママはボクの描いた絵を捨てたの? ボクも飾ってほしかったのに!」
と叫びました。
B子は驚き、気まずい空気が流れました。
彼女は、家をシンプルに保つことに集中するあまり、息子の思いをないがしろにしていたのです。
家族全員がリラックスできる「居心地の良い家」とは?
B子は息子に対して
「わかった、わかった、ママが悪かった、ごめん」
と謝り、その場を取り繕いました。
B子のようにミニマリストとして暮らすのも素敵ですが、A子は改めて「大切なのは、家族全員が居心地よく過ごせる空間であることだ」と感じました。
物が少なすぎたり、逆に増えすぎたりすることは、もしかしたら家族の誰かにとって居心地が悪い原因になるかもしれません。
B子も家族のことを思って行動しているのだと思いますが、B子の息子にとっても居心地の良い家になってほしいと願っています。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2024年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。