初めての子育ては何かと手際が分からず戸惑うことも多いですよね。ママ友との付き合い方も同じで、ついついおしゃべりしすぎたり、踏み込みすぎた経験がある人もいるのではないでしょうか? 今回はママ友が原因でトラブルになったエピソードを友人のA子が聞かせてくれました。

孤独な子育てに危機感

私は2歳の女の子を育児中です。専業主婦なので保育園を利用しておらず、日中は母子2人きりで過ごすことがほとんど。半年ほど前に引っ越してきたばかりなので、友達も知り合いもいません。

どんどん活発になり、外に出たがる娘を見ていて、「娘のためにも、ママ友を作って、他の子と遊ばせたほうがいいのでは……」と危機感を感じるようになりました。

公園デビューで出会ったのは

そこで、勇気を出して近所の大きな公園に娘を連れて行ってみることにしました。しかし、そこではすでにママ友グループができあがっていて、結局娘と2人で遊ぶことに……。

そんな私に話しかけてくれたのが、M美というママです。
M美はとても気さくで、私の話に熱心に耳を傾けて、悩みを聞いてくれました。私はついつい気を許して、M美に聞かれるがままに夫の仕事のこと、自分の持病のこと、家のことなどを話し、連絡先も交換してしまったのです。

知らない番号から電話が

それから数日後、見覚えのない番号から電話がかかってきました。
出てみると、相手は保険会社の営業を名乗り、「M美さんからご紹介いただきました」と言うので、詳しく話を聞いてみると……

なんと、その人は私がM美に話した個人情報や我が家の事情を、事細かに知っていたのです。そしてそれをもとに保険のプランを組んで、勧誘するために電話してきたのでした。

信用しすぎては危険かも

なんとか勧誘を断り、私はすぐにM美に連絡! しかし、個人情報を漏らしたことを問い詰めても、M美は「だって、誰か紹介したらプレゼントをもらえるって言うから~」と悪びれない態度。
さらに、「それに、秘密にしてほしいなんて言われてないし!」と逆ギレしてきました。

M美とはそれきり連絡を取り合うことはなくなりました。
たしかに、聞かれるがまま話してしまった私の警戒心の無さが招いたことです。この一件で「たとえ孤独を感じても、初対面の人を相手に気を許しすぎるんじゃなかった……」と大後悔。

それ以来、お付き合いする人は時間をかけて見極めるようにしています。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。