子育てにはさまざまなステージがありますが、特に思春期は子どもへの接し方が難しく、親としては悩むことも多い時期ですよね。今回は高校生になった息子の進路についてのエピソードを、筆者の友人が聞かせてくれました。
三者面談を前にして……
高校の三者面談を目前に控え、私はついに痺れを切らして「ねぇ、もうすぐ三者面談だけど、進路とか学部はどうするの? ちゃんと考えてる?」と息子に聞きました。
それでも息子は「うるさいなぁ……」とうやむやにして、具体的には答えてくれません。
思わず私も「そんなことで、三者面談は大丈夫なの? もっとちゃんと考えたほうがいいわよ」と文句を言ってしまったのですが……。
息子の心の内を知ることに
そして迎えた三者面談の日。
きっと揉めるに違いないと覚悟して向かったのですが、なんと担任の先生からは「息子さんは獣医学部を志望されてますよね。目標に向けてよく努力していますよ」という言葉が!
びっくりして、思わず「そうなの?!」と息子に聞くと、「……だって動物に囲まれて暮らすのが、昔からの夢だし」と照れくさそうな表情。
息子は幼いころの夢をまだ手放していなかったんだ……と思うと、「何も考えてないんじゃないの?」と思い込みで疑っていたことを後悔しつつも、なんだかすごく嬉しくなってしまいました。
現在息子は獣医学部合格に向けて、一生懸命勉強しています。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2024年7月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。