先生に注意されると
開始時間が近づいてくると、観覧席がざわつき始めました。
どうやら6年生の保護者たち数人が、「最後だから」という理由だけでテントを張ったようでした。
これには担任の先生も驚いて、「テントをご利用になるのであれば、後ろの方でお願いできますか?」と注意したのですが、全く聞く耳を持ちません。
最終的には校長先生やPTAの会長さんまでやって来て、注意する事態に。
周囲の目もあったため、しぶしぶ後ろの方へ下がっていきました。
ルール違反
運動会での騒動の話は、たちまち広まりました。
「いくら最後の運動会だからって、ルールを守らないのはおかしい」というのが大半の意見。
テントを張ったのは3家族だったのですが、周囲のひんしゅくを一手に買ってしまいました。
「非常識な人たち」というレッテルを貼られ、他の保護者から距離を置かれてしまったのです。
その後、PTAでも運動会のルールは再徹底されました。
周囲のことを考えて行動すれば、善悪はわかるはずですよね。
子どものために一生懸命になるのは皆同じ……きちんとルールを守ることも忘れてほしくないものです。
【体験者:30代女性・会社員、回答時期:2024年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。