これは筆者が知人から聞いた【浮気性の旦那を放置し続けたサレ妻】の体験談です。「私が我慢すればいいや」と見て見ぬふりをしていたら、数十年後に思わぬ事態が……!?

結婚した年上の経営者は浮気性だった。抗議しても「嫌なら離婚しよう」

20代半ばで、10歳年上の経営者と結婚した私。

1男1女の可愛い子供たちにも恵まれ、幸せいっぱいの日々を送っていたはずでしたが、ある日旦那の浮気が発覚したのです。しかも探偵に調べさせると、浮気相手は1人2人ではありませんでした。

当然私は怒り、探偵から得た証拠を突きつけながら旦那に抗議したものの、「嫌なら離婚しよう」と言われてしまったのです。

すぐにでも離婚してやりたい気持ちでしたが、旦那の経営する会社は順調。生活には何の不便もなく、子供たちにも十分な教育を受けさせられる環境が整っていました。

悩みに悩んだ結果、私は「自分と子供の生活を守るために、旦那の浮気に目をつぶること」を選択したのです。

旦那は浮気性でしたが、浮気相手よりも家庭を優先する人だったこともあり、いつしか私も「これくらいの我慢で今の生活が保てるなら、安いものだ」と思うようになっていました。

しかし、それが思わぬ事態を引き起こすことになってしまうのです。

急死した旦那の葬儀後、突然現れた見知らぬ母子

下の子が成人したばかりの頃、旦那が突発的な病気で急死。その葬儀の直後に、突然会ったこともない女性が、小学生の男の子の手を引いて現れました。

その女性の話を聞いて驚きました。なんと夫には非嫡出子、いわゆる「隠し子」がいたのです。その女性は浮気相手の一人で、一緒にいる男の子は彼の子供でした。

しかも認知までしており、私の知らないところで毎月養育費を支払っていたのです。

弁護士から「隠し子は相続の対象外になることもあるが、今回のケースでは、隠し子も相続人に含まれる」と言われた時には、ショックで目の前が真っ暗になりました。相続問題を長引かせたくなかったため、結局その隠し子にも法定相続分を支払う羽目に。

旦那の浮気性が発覚した時、すぐに諦めず、しっかり話し合っていれば、こんなことにならなかったかもしれないと、今でも悔やまれます。

【体験者:50代・女性主婦、回答時期:2024年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Hinano.N
不動産・金融関係のキャリアから、同ジャンルにまつわるエピソードを取材し、執筆するコラムニストに転身。特に様々な背景を持ち、金融投資をする女性の取材を得意としており、またその分野の女性の美容意識にも関心を持ち、日々インタビューを重ね、記事を執筆中。