「あの人は服装が質素だから、お金を持っていないんだろう」など、見た目で他人の懐事情を決めつける人がたまにいますが、そうとは限りません。今回は、筆者が友人から聞いた【目立たないように暮らしているご近所さんの正体】についてお話しします。

夫婦が住む家の前に何台ものカメラが押し寄せた。その理由は?

ある日、その夫婦が住む古民家に、報道陣のカメラが何台も押し寄せていました。

その人だかりを見て、私が「やはり訳ありの人たちだったのかな……」と思っていると、ご近所さんの一人が「ねぇねぇ! 聞いてよ!」と走り寄ってきたのです。

そのご近所さんは、息を切らしながらこう言いました。「あそこの旦那さん、作家の〇〇先生だったんだって! 今回、名誉ある賞を取ったからTV局が取材にきてるそうよ! しかも奥様も有名な作家みたい!」

実はその家に引っ越してきた2人は、夫婦揃っていくつもの賞を取っており、知らない人の方が少ないであろう、有名な作家夫婦だったのです。

「ただものじゃない」とは感じていましたが、予想以上にビッグな人たちだったというわけです。

その日からしばらくの間、ご近所マダムたちが何とか2人とお近づきになろうと、その古民家の周辺をうろついていました。しかし、逆に警戒されてしまったのか、その夫婦は以前にも増して表に出てこなくなってしまいました。

その家の前を通る度に、「人を見た目だけで判断してはいけない」と思う私でした。

【体験者:40代・女性パート主婦、回答時期:2024年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Hinano.N
不動産・金融関係のキャリアから、同ジャンルにまつわるエピソードを取材し、執筆するコラムニストに転身。特に様々な背景を持ち、金融投資をする女性の取材を得意としており、またその分野の女性の美容意識にも関心を持ち、日々インタビューを重ね、記事を執筆中。