「本当に辛くて仕方なかった」と苦笑いで当時のことを話してくれたのは筆者の友人A子。
今回は、A子がずっと辛い目に遭わされていたという、パワハラ上司のスカッとエピソードをどうぞ。
パワハラ上司
これは、新卒採用で今の会社に就職したころのお話です。
同期も上司もみんな優しい人ばかりで恵まれていると思っていましたが、私の教育係であった男性上司のK林に悩まされる日々が続いていました。
『分からないことはいつでも何でも聞いて』と言っていたのに、いざ尋ねると『今忙しいから!』と叱ってくるK林。
それならとK林の様子を伺いつつ自分で考えていると、向こうから声をかけてきて『何で質問しないの?』『1人で悩むなんて時間の無駄だよ』と注意される始末。
話しかけるタイミングが悪かったのかもしれませんが、正直、理不尽としか思えない言動に苦しめられていました……。
転職しようか悩んでいた
さらに、話している内容も毎回変わるので、何が正しいのか分からず、結局ほかの上司に確認しに行く二度手間が何回もありました。
K林は気分屋なところがあり、機嫌が悪いと八つ当たりされて叱られることも。
パワハラだと思っていましたが、誰にも相談できずにだんだん病むように。
体調を崩すようになって仕事にも影響が出てきていたので、転職しようか悩んでいた矢先に同僚が『大丈夫?』と飲みに誘ってくれたのです。
そこで思わず酔った勢いでこれまで辛かったことを涙ながらに話すと、『私に任せて』という同僚。
何のことだろうと不思議に思っていると、しばらくしてまさかの展開に!
同僚よ、ありがとう!
「これまで辛かったよね」
「彼はあなたの担当から外したから」
急に部長に呼ばれて空き部屋に向かうと、そう伝えられたのです!
詳しく話を聞くと、部長にとって私が相談した同僚は姪っ子の関係。
同僚から一部始終を聞き、ほかにも数件K林のパワハラに悩まされているという話も出ていたこともあり、K林は降格処分になったのだそう。
それからK林からの鋭い視線を感じることもありましたが、ほかの上司や同僚にも話が広まっているようで、みんなが『大丈夫だよ』と勇気づけてくれました。
その後
悪気はなかったのかもしれませんが、結局K林は孤立していき、パワハラの話も広まって居づらくなったのか、会社を辞めてしまいました。
そのおかげで今は楽しく仕事に取り組めています。
【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2024年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。