大切な家族の一員であるペットの存在に、生きがいを感じたり、元気をもらったりしている方も多いのではないでしょうか? しかし、犬や猫の寿命はどうしても人より短いため、老いて弱っていく姿を見なければなりません。今回は我が家の愛しの愛犬が起こす奇跡の物語を紹介します。

高齢になり体調を崩す愛犬

学生時代から一緒に暮らしている愛犬は、いつの間にか年を取り16歳の誕生日を迎えました。

これまでは健康体で避妊手術のときに一度入院したっきり、病気知らずだった愛犬ですが、高齢になったこともあり、ある日見るからに体調が悪い様子に。

愛犬を連れ病院へ向かい、血液検査などをおこなってもらったのですが、お医者さんから即入院だと告げられます。

「生きているのが信じられないくらい数値が悪い。最悪のケースも覚悟してください。」と言われ、私たち家族は心配で心配で眠れぬ日々を過ごしました。

1週間後、愛犬は退院できることになったのですが、その際もお医者さんから「いつ何があるかわからない。毎日通院してください。」と伝えられました。

一度目の奇跡

退院から2日後、当然通院は継続していたのですが、愛犬の様子に変化が見られました。

一時は自分で水分を摂ることすらできなかったのに、自分の口で食事を摂り、家中を駆け回り、「ワン!」と吠えられるほどに回復。

お医者さんからは「奇跡としか言いようがない。数値もほぼ完治と言える状態まで戻ったので、通院は終わりにしましょう!」と驚かれました。

それから1年、愛犬は子犬ばりのやんちゃさを発揮して、入院や通院が嘘だったかのように元気に過ごしました。

しかし、退院からちょうど1年が経過したころ、またしても同じ症状が見られるように。

急いで昨年お世話になった病院へ向かったのですが、やはり数値はかなり悪くなっていて「やれることはやりますが……。今回はもう自宅で看ますか?」とお医者さんから告げられました。

本当に最期の時間になるのかもしれない、と家族で協力し、必死に看病をおこないました。