上履きには指定があったはず……
しかし、B美から上履きの話をされるたびに、A子は「小学校って上履きの指定があったはず……」と思っていました。実際のところ、子どもたちの通う小学校には指定の上履きがあり、メーカーや学年別の色までも指定があったのです。
入学式前の説明会の際にも先生から説明があったのをA子は覚えていました。学校から配られるお手紙にも確かに記載がありました。B美は知ってか知らずか、学校のルールを無視していたのです。
先生から指摘され、息子の言葉に撃沈……
A子は上履きの指定があるのを知っていたので、やはり上履きマウントしてくるのはおかしいと感じるようになりました。しかし、B美の子どもが指定された上履きとは異なる種類のものを履いているのをやはり先生たちも気付いていたようで……。
先生からは、はじめての3者面談のときに「説明会でもお話しさせていただいたように、次回からは必ず学校指定の上履きでお願いします」と言われてしまったそうです。それを一緒に聞いていた息子からは「ほら、だから言ったじゃん! ぼくだけ違うって! ママのせいだからね!」と叱られてしまったB美でした。
息子の足のことを一番に考えた結果なのか、人より質の良いものを履かせてマウントをとりたかっただけなのか、真相は不明ですが、上履きの指定があるにもかかわらず、ルールを無視したB美。息子のことを思う気持ちはわかりますが、先生からも息子からも注意されてしまうという残念な結果になってしまいました。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:ichika.K
2児の育児を機に、ママの悲喜こもごもを描くライターとしての活動をスタート。子育てメディアなどの執筆を経て、独立し現在はltnでコラムを連載中。大手企業の総合職でのOL経験、そこから夫の単身赴任によりワンオペでの育児を行った経験から、育児と仕事を両立するママの参考になる情報を発信すべく、日々情報をリサーチ中。