子供部屋おばさんの姉
Aさんは結婚し家を出ていましたが、実家には35歳でアルバイト暮らしの姉がいました。いわゆる子供部屋おばさんの姉は親に甘え、アルバイトで手に入れたお金はすべてゲームの課金に使うような生活。
両親も年を取ってきていつまでも姉を甘やかしておくことはできないだろう。姉を立ち直らせるなら今が最後のチャンスだ。
そう考えたAさんは姉を自立させるために大作戦を決行することにしました。
恋して自立させよう大作戦
Aさんが考えたのは、姉に恋をさせるというもの。恋をすればやる気が出るし、自分を磨こうとも思うだろうし、自立につながるのではと考えたのです。
早速、姉にマッチングアプリをインストールさせ、Aさん全面バックアップの元で恋活を始めることに。姉が変な男に引っかかってしまわないように、Aさんも逐一状況をチェックします。
すると、マッチングアプリを始めて数日で姉に嬉しい変化がありました。アプリ上であっても男の人とやり取りすることで、「きれいでいたい」「誰かに好かれる人間でありたい」と思ったようなのです。
姉の嬉しい変化
誰かと恋をすることを意識した姉は、まずアルバイトの時間をこれまでより増やしました。そしてアップした収入で自分磨きを始め、かわいくあろうとするようになったのです。
そして、いよいよマッチング相手と会う約束をして姉は出かけていきました。男の人と会う経験をした姉はさらに好かれる人間になりたいと就活を始めます。
そして就職を決め、さらにはいつの間にか彼氏もできていました。以前の子供部屋おばさんだった姉からは見違えてきれいになり、彼氏までできてとても幸せそうです。
姉自立大作戦は大成功!
彼氏ができて恋に夢中になった姉は、もっと彼と会う時間を増やしたいし自由に会いたいからと一人暮らしを始めました。
少し前の子供部屋おばさんだった姉からは考えられない行動です。こんなに作戦がうまくいくとは思っていなかったAさんは驚きつつも、姉が幸せそうで嬉しい限り。あのとき無理矢理にも近い形でマッチングアプリをインストールさせてよかったと思ったのでした。
両親も諦めていた姉の自立に大喜び。恋する力はこんなにも人を動かしてしまうものなのですね。Aさんも姉の老後の心配をすることがなくなり安心できるようになりました。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:安藤こげ茶
自身も離婚を経験しており、夫婦トラブルなどのネタは豊富。3児のママとして、子育てに奮闘しながらもネタ探しのためにインタビューをする日々。元銀行員の経験を活かして、金融記事を執筆することも。