世の中には美味しいものが溢れていて、飲食店もあちこちに存在します。
気軽に入れるお店から、少しかしこまった恰好をして入るレストランまで様々ですよね。
今回はそんな飲食店で驚きの対応をされた、筆者の実体験のお話をご紹介します。

年に一度のお楽しみ

私には大切な古い友人がいて、友人は仕事の関係で遠くに住んでいます。
そんな友人が私の家に泊まりに来るのは、年に一度だけ。
そして来る度に美味しそうなお店を見つけてランチするのが、私達の楽しみでした。

今年も友人が来たので、色んなお店をチェック。
今回決めたお店は少し遠かったのですが、「美味しいものを食べながら、ゆっくり話したい!」と、二人でお店まで向かいました。

素敵なお店にワクワクしていたのに、何だか違和感??

店内はオシャレな雰囲気で、とても素敵な空間♪
ワクワクして着席し、メニュー表を眺めました。

ところが、着席してしばらく経っても、なぜか一向に水が出てきません。
着席すると間もなく水が出てくるお店がほとんどだと思っていましたが、待てど暮らせど水が来ない。

必ず水を出してくれるお店ばかりではありませんが、セルフでもなかったので、仕方なく声をかけようとした瞬間でした。
突然背後から手が伸びてきて、水がドン! と目の前に置かれたのです。
人が来た気配もなく、一言も声掛けがなかったので私は驚きました。
友人と目が合うと、お互い思わず苦笑い……。

店内は私達ともう一組だけで、ハッキリ言って全く忙しそうな雰囲気ではありません。
少し見えるキッチンでは数人のシェフがテキパキと動いていましたが、ホールは先程の無言の店員さん一人だけ。
その店員さんはレジの近くに立っていて、大きくあくびをしたり、下を向いてコッソリ携帯をいじっているのが、私達からしっかり見えていました。
それを見てなんとなく嫌な予感がしたのですが、最悪なことに予感は的中してしまったのです。

む、無言?? まさかの接客態度に唖然

気を取り直して、私達はランチセットを注文しました。
しかし、その時にも店員さんの返事は一言もありません。
返事が聞こえなかっただけかもしれませんが、聞こえている? と思わず言ってしまいそうになるくらいでした。ですが、オーダーはきちんと通っていたようです。

間もなく前菜が運ばれてきましたが、これまた一言もなし。
メインを運んできた際も完全無言で、ただただ目の前にドンッと置かれただけだったのです。
全く話してくれないので、せっかく頼んだアラカルトの内容も一切不明。
流石にドン引きしてしまったので、デザートまで食べてさっさと出ることにしました。

美味しくても、二度目はない。接客態度の重要性を考えさせられた

お会計は店長さんが出て来て、にこやかな笑顔で「ありがとうございました!」と素敵な接客で安堵しました。
「もしかしてあの店員さんは、喋れない人なのでは?」
なんて友人とも話していたのですが、店長さんと先程の店員さんは普通に話していたので、喋れないワケでもなかったようでした。

ハッキリ言って、あの店員さんの態度はありえませんでした。
味は全部良かったのに、接客態度が酷い店員さんが一人いるだけで「誰かを誘ってまた来よう」とは到底思えないものです。
飲食店でのサービスは味だけでなく、接客も本当に大切だと思った出来事でした。

まとめ

特別最高な接客を求めていたわけではありません。
ただ、何か理由があったのかもしれませんが、提供時にお客さんに声をかけることは、必要最低限なのでは? と感じました。
人によって「普通の接客」とは何か? となると差が出ますが、接客業である以上は「自分がされて嫌な態度」はしないように気を付けて頂きたいものです。

【体験者:30代・筆者、回答時期:2024年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki.K
飲み歩きが趣味の元キャバ嬢。そのキャリアで培った人間観察力でコラムを執筆中。すっと人の懐に入ることができる天然人たらしが武器。そのせいか、人から重い話を打ち明けられやすい。キャバクラ勤務後は、医療従事者として活躍していたが出産を機に退職。現在はこれまでの経験で得た人間関係を取材に生かし、主に女性の人生の機微を記事にするママライター。