人の家にお呼ばれしたら、どんなに親しい間柄でも出されたものをありがたく頂く人が多いのではないでしょうか。「あれが食べたい、これが食べたい」なんてわがままは言えませんよね。今回は食べるものに関してわがままばかり言う姑に困らされた筆者の知人、Aさんのお話です。

〇〇のお寿司を出したら……

「そうだ! 次に母さんが来たらこうしよう」
旦那さんはとあるアイデアを思いつき、Aさんに話しました。

そして、またお姑さんが遊びに来た日。
「今日もお寿司が食べたいわぁ。デザートはいつものケーキね!」
例によってお昼ごはんにお寿司を要求するお姑さん。

「そうおっしゃると思って、もう用意してありますよ!」
そう言ってAさんは回転寿司のテイクアウトとコンビニのケーキをテーブルに並べました。

「なにこれ、回転寿司チェーンのものじゃないの! ケーキもしょぼいし、こんなの食べたくないわ! ねえ早く出前取ってよ」
お姑さんは気分を害した様子。
「それなら食べなくていいよ。回転寿司うまいのに」
旦那さんがピシャリと言って、お姑さんの前からお寿司を遠ざけました。
「仕方ないわね、食べるわよ!」

お姑さんはしぶしぶお寿司を食べて、ケーキには手をつけずに帰りました。

その後帰ってからお舅さんに文句を言ったら逆に叱られたようで、お舅さんから姑を叱っておいたとと謝罪の電話が来たそうです。

美味しいものを食べたいという気持ちはわかりますが、息子夫婦を困らせるのはいけませんよね。おもてなしをしてくれているのですから、親子といえども、相手への配慮は忘れずにいたいものです。

【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:齋藤緑子
大学卒業後に同人作家や接客業、医療事務などさまざまな職業を経験。多くの人と出会う中で、なぜか面白い話が集まってくるため、それを活かすべくライターに転向。現代社会を生きる女性たちの悩みに寄り添う記事を執筆。