これは筆者の友人Mとその夫との間に起こった出来事です。
無言でカップを差し出さないで
私の夫は毎食後にコーヒーを飲むのが習慣です。
自分のことは自分でしてほしいのですが、絶対に自分ではしません。
私が片づけなど用事をしていても、呼びつけて淹れさせるのです。
夫が無言でカップを差し出してくることと、コーヒーを淹れても「ありがとう」と言わないことが、私はとても不愉快でした。
相手に対する気遣いは?
そんな夫ですが、たまには自分でコーヒーを淹れて飲むこともあるのです。
自分の分しか淹れない夫ですが、私がコーヒーを淹れて飲んでいると
「おまえは自分一人だけで飲んでいて、俺に飲むか聞きもしない。気が利かないやつだ」
と文句を言ってくるのです。
そんなことはお互い様だと思うのですが……。
私、キレました
ある日の夕食後のことでした。
私が食器を洗っていた時、いつものように無言でカップを差し出してきました。
その晩は洗う食器が多く私の手は泡だらけだったので、すぐにカップを受け取ることができなかったのです。
すると夫はイライラしながら
「俺がコーヒーを待っているだろう!」
と文句を言ってきたのです。
その態度に私は思わずキレました。
夫を育て直す
「人に物をお願いする時は、“何をどうしたいからお願いします”。何かをしてもらったら“ありがとう”っていうのが常識でしょう! 私はあんたの召し使いじゃないんだからね!」
と私はキッパリと言い放ち、その日から夫が無言でカップを差し出してきた時は無視しました。
コーヒーを淹れても何も言わない時は
「人に何かしてもらった時は何て言うんだっけ?」
と、あえて子どもに言うように夫に言いました。
時間はかかりましたが、夫はお願いする時は言葉にして相手に伝えるようになり、してもらったことに対して感謝を伝えるようになりました。
夫がコーヒーを飲む時には私にも
「コーヒーを一緒に淹れる?」
と毎回ではありませんが、気を遣うようにもなりました。
言葉にして伝える大切さ
【夫婦だから言わなくてもわかる】【夫婦だからしてもらって当たり前】という考えではなく、【自分のことは自分でする】【声に出してお願いする】【してもらったことに対して感謝する】ことが、円満な夫婦関係を続けるために大切ではないかと 私は感じています。
【体験者:40代・パート、回答時期:2024年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
Itnライター:K.Sakura
セラピスト・販売員・介護士の職を通じて常に人と関わる職務経験から得た情報を記事化するブロガーを志す。15年ほど専業主婦兼ブロガーとして活動するも、モラハラな夫からから逃げるために50代にして独立。母としては、発達障害のある子どもの育児に奮闘。自分の経験が同じような状況に悩む人の励みになって欲しいと思い、専門ライターに転身。アラフィフでも人生やり直しができることを実感。