出身校
すると、それまで黙っていた夫が「あれ? 確かK中等部ってお前の出身校じゃない?」と言い出しました。
これを聞いたN美はビックリ!
「え? お義姉さんってK中等部なんですか?」と焦りながら聞いてきました。
今までの会話を聞いていた義母が「そうよ、Kちゃん(私)はK中等部の出身で、K大学の薬学部の首席だったんだから。」と嬉しそうに話し出したのです。
N美は高卒。
自分の学歴コンプレックスを子どもで克服しようとしていたようですが、義母は学歴重視の人。
私が薬剤師であることも自慢の一つで、「よく友達に自慢してるのよ♪」と嬉しそうに言っていました。
学歴
義母にとっては、私が子どもを授かれないことなどどうでも良かったようです。
どちらかというと私の学歴や仕事を評価してくれていました。
これに気付いたN美は、それから私に対して嫌味を言うことがなくなりました。
夫が聞いた話では、N美の長男は受験に失敗し、公立中学へ進学したことでN美は相当落ち込んだそうです。
今回、思わぬところで私の学歴が役立った結果になりましたが、学歴で人をはかることはできません。N美のマウンティングには悩まされましたが、本人に悪気はなかったのかもしれませんし、学歴で人の価値を判断するのもよくないということは私自身、忘れてはいけないなと思っています。
【体験者:40代女性・会社員、回答時期:2024年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。