母親にとって子どもとはいくつになっても可愛いもので、それは子どもが親になっても変わらないもの。子どものためにあらゆることを教えてあげたいと感じますし、できる限りのことをしてあげたいと感じます。今回は筆者の知人が20年越しに反省することになった娘さんとのあるエピソードを紹介します。

衝撃の告白

私の提案に娘は「お母さん、小学生や中学生って多感な時期でね、周りと違うことは受け入れられない風潮があるの。私は中学生のとき、私だけ違う上履きを履いていて笑われて恥ずかしかった。安く買えるものを安く買うことは悪いことではないけど、小学校・中学校っていうコミュニティではなるべくみんなと同じものを用意してあげたいの。」と言いました。

私はどうせ消耗するものなら安いものを購入して節約すればいいと思っていましたが、学生時代の娘はそれを恥ずかしいと感じていたのです。

当時の私は多感な時期の娘の気持ちに気が付けていなかったと反省しました。

まとめ

私の知人が子育てまっただなかだった当時、子どもにしてあげられることを増やすためにおこなっていた節約であり、決して悪いことをしたとは思いません。

また、娘さんの家計を心配して、子を持つ母親としてのアドバイスだったのでしょう。

ただ、小学生・中学生という年代は多感な時期であり、学校というコミュニティのなかで同調圧力やスクールカーストが存在することもあります。

娘さんが当時恥ずかしい思いをされたのもまた事実です。

知人が良かれと思ってしたことでしたが、娘さんの当時の経験があったからこそ、年代を越えて価値観や感情を共有できるよい機会になったのではないでしょうか。

【体験者:50代・女性パート、回答時期:2024年3月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。