インターネットの発達により、おおよそのことはネットで調べられる便利な時代。ついなんでも調べてしまう癖がついている方も多いのではないでしょうか? 今回はそんなネット頼りな生活を送っている筆者の失敗談を紹介します。

妹からの相談

私には3つ年下の妹がいて、お互い結婚して離れて暮らしています。離れて暮らしているとは言っても、車で30分程度の場所に住んでいてひんぱんに顔を合わせたり、連絡を取り合ったりする仲です。

ある日妹から「妊娠検査薬に陽性反応が出たから、病院で調べてもらってくる!」と報告を受け(私も叔母さんになれるのかな?)と浮かれていました。

病院が終わった足で私の家に来てくれた妹だったのですが、少し浮かない顔……。

病院での結果を聞くとエコーで子どもは確認できなかったとのことでした。医師からは、まだエコーに映らないほど時期が早かったか、子宮外妊娠しているかの2つの可能性を話されたそうです。

どちらにしても今日の段階ではわからないということで、妹は来週の予約を取って帰ってきたようです。

妹は不安そうな表情で私に「万が一子宮外妊娠だった場合、卵管を切るのかな? 今後妊娠しにくくなるかな?」と相談を持ち掛けてきました。

ネット頼りな私

私は妹の不安を払拭してあげようと思い「大丈夫よ! ちょっと調べてみようか!」とパソコンを開きました。

子宮外妊娠について調べていくと、妹の言った通り卵管を切除しなければならない可能性もあると発覚。その情報は妹の目にも入ってしまいました。

不必要に妹の不安を煽るだけの結果になってしまい、考えなしにネットに頼ったことを後悔しました。

きっといまの妹に必要だったことは、ネットで調べた情報をつらつらと並べることではなく「きっと大丈夫だよ。」と寄り添うことだったのだと思います。

日頃からなんでもネットで検索する習慣がついていましたが、ときには感情論でものを言ってもよかったのでは? と深く反省しました。

後日談

翌週、妹が再度病院に行くと、エコー写真で子どもの姿が確認でき、妊娠が確定しました。

今後は人と接する際に、相手にとっていま必要なことは何なのか慎重に考えて、言動したいと思った出来事です。

【体験者:30代・女性自営業、回答時期:2024年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Emi.A
夜の世界での接客業を経て、会社員に転身。その経験を生かして、男女の人間関係を中心にコラムを執筆。結婚と出産の際に会社員として苦労した経験を経て、働く母親世代の思いにも寄り添うべく、執筆業専門に転身。現在は、男女関係、ワーキングマザーのリアルを描くライティングを行う。