義姉によるダメ出し
ある日、義姉がいつものように赤ちゃんを迎えに来た時のこと。
「うわ〜超漏れてるじゃん。妹ちゃんはおむつ替えヘタだね」
義姉は赤ちゃんのオムツを見て、嫌そうな顔でこう言ったのです。
「妹ちゃんって、やっぱり子どもを育てたことがない人って感じ。ママならキレイにおむつ替えできて当然だもの」
義姉のデリカシーのない言葉に大ダメージを受けた私。どうせ子どもに恵まれない女ですよ……と心の中で呟きました。
文句を言うなら頼むな!
「いいかげんにしろよ」
私が義姉から嫌味を吐かれていると、それに気づいた夫が隣の部屋から出てきました。
「あんた今日いたの? さっきの話聞こえちゃった? もちろん冗談よ」
夫が留守だと思っていた義姉は目を丸くします。
「とても冗談には聞こえなかったけど。人にやってもらって文句を言うなら、何でも自分でやればいいだろ? もう嫁に子守を頼むな!」
私を全力でかばってくれた夫。義姉は夫の様子にタジタジになり、赤ちゃんと家を後にしていきました。
後から分かったことですが、義姉は私に赤ちゃんを預けている間、遊び惚けていたようです。
保育園以外の預け先がなくなると困ると思った義姉は「前はごめんね。謝ったからまた預かって!」と相変わらず懲りない様子。その都度私は「育児経験がないのでムリです」とやんわり断っています。
【体験者:30代・女性パート主婦、回答時期:2024年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:花澤ひかる
主婦ライター。ママ友たちからの悩みを聞くうちに、この声を世に届けたいと、ブログなどで活動を開始し、現在はltnライターに転身。主婦目線を大事に、ママ世代へのフィールドワークと取材を行い、そのリアルな思いをコラムにすることをライフワークにする。