同じ年頃の子どもを持つママ友は心強い存在ですが、時には価値観の違いですれ違ったり、苦しい思いをすることもありますよね。今回はママ友との関係に悩んだエピソードを、子育て中の友人が聞かせてくれました。

価値観の違いが大きくなり……

私は5歳の息子を育てる母親です。少し前まで、私には仲良くしていたM美というママ友がいました。

M美とは地域の子育てイベントで知り合い、子どもが同い年ということで親しくなりました。一時期はお互いの家を頻繁に行き来するほどの仲でしたが、付き合いが深くなるにつれ、価値観の違いを痛感するようになってしまいました。

会うたびに人の悪口を言ったり、貸した物やお金を返さなかったり、「人としてどうなの?」と思うような振る舞いや、子どもを放置したりするM美と付き合うのが次第に辛くなってしまったのです。

やがて、M美が私に自分の子どもの面倒を押し付けるようになってきたことから、「私も仕事があるし、人の子どもの面倒まで見られない」と思い、距離を置くことにしました。

そこまでする?!

それからしばらくたったある日、私は仕事で残業になってしまい、仕方なく近所に住む母に息子のお迎えをお願いしました。

帰宅後、母から「M美さんって知ってる? あんたの名前も知ってたから、さっき言われるがままに連絡先を交換したんだけど……」と言われてびっくり!

私からLINEの返信がなかなか来ないことをもどかしく思っていたM美は、保育園前で息子を連れていた母を見かけて話しかけ、半ば無理矢理LINE交換をさせたのです。

ハッキリ伝えるしかない

私はM美の執着心にゾッとし、「こういう人にはハッキリ言わないと分からないんだ……」と心を固めました。

そして、母のLINEでM美をブロックし、自分のLINEから「悪いけど、仕事も忙しいし、私たち色々合わないと思うので距離を置きたいです。今までありがとう」と伝えることにしたのです。

さすがにもう無理

ここまで言われてもまだM美にはいまいち通じていなかったのか、それからもM美は「明日子どもを預かって!」などとLINEを送ってきていました。

そのたびに何度も「もう無理だよ」と伝えると、最近はやっと分かってくれたのか、徐々に連絡が減ってきています。M美にも言い分はあるかもしれませんが、はっきりとこちらの気持ちを伝えたことで少し離れることができ、よかったと思っています。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年8月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。