嫁をいびる姑
私は夫と2人の息子、そして姑の5人で生活しています。
姑はとても気が強く、気分屋の人。
何か気に入らないことがあると、感情を爆発させるタイプです。
姑は孫のことはとても可愛がってくれますが、私のことは結婚当初から気に入らないようで、大きな声で嫌味を言われたり、あからさまに目の前でため息をつかれたり、かなりの勢いでいびられていました。
悪口大会
我が家には、姑の友人たちがよく遊びに来ます。
どの人も嫁のことが気に入らない人ばかりで、集まれば嫁の悪口大会です。
その中でも一番張り切っているのが、私の姑。
リビングを占拠し、大きな声で私の悪口を言うのですが、周囲に聞こえていることなど気にも留めていません。
私はもちろん、一緒に生活をする私の息子たちにも、この悪口は聞こえていました。
孫の一言
ある日、いつものように姑の友人たちが集まり、悪口大会が始まりました。
姑は私を散々悪者にしていたので、きっとそこにいる人たちはみんな「どうしようもない嫁」というレッテルを私に貼っているだろうなという感じが伝わってきました。
すると、そこに学校から帰ってきた長男の姿が。
「おかえり~。」と声をかけた姑に対し、嫌なことがあった時のような顔をして「おばあちゃんはいつも悪口ばっかりだね。」と言い放ったのです。
恥ずかしい
長男は「学校で友達の悪口言ったら、先生に怒られるよ? おばあちゃんは誰かに怒られるの?」とさらに一言。
これを聞いた姑はビックリした顔をして、黙ってしまいました。
周囲の友人たちもバツが悪そうな顔……。
息子は日頃から悪口ばかりを言う姑のことを嫌だと思っていたのでしょう。
ましてやターゲットはいつも自分の母親。
きっと見るに見かねての行動だったのだと思います。
その後
その後、姑が私の目の前で悪口を言うことはなくなりました。
一緒に盛り上がっていた姑の友人たちも、ほとんど我が家に顔を出すことはなくなり、悪口大会は開催されなくなりました。
私に至らないところがあるのかもしれませんが、息子たちは「ママの悪口ばっかり言うから、おばあちゃんは嫌い。」と言っています。こればかりは姑の自業自得です。
孫たちとの信頼関係を再構築できるのか、違った意味で見守っていこうと思っています。
【体験者:50代・筆者、回答時期:2024年8月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:RIE.K
国文学科を卒業し、教員免許を取得後はOLをしていたが、自営業の父親の病気をきっかけにトラック運転手に転職。仕事柄多くの「ちょっと訳あり」な人の人生談に触れる。その後、結婚・出産・離婚。介護士として働く。さらにシングルマザーとして子供を養うために、ファーストフード店・ショットバー・弁当屋・レストラン・塾講師・コールセンターなど、さまざまなパート・アルバイトの経験あり。多彩な人生経験から、あらゆる土地、職場で経験したビックリ&おもしろエピソードが多くあり、これまでの友人や知人、さらにその知り合いなどの声を集め、コラムにする専業ライターに至る。