お気に入りの美容室に通えなくなってしまうのは、結構辛いものですよね。筆者の知人A子は、引っ越しでそれまでの行きつけに通えなくなり、新しい美容室を探すことになりました。
ワクワクしながら訪れたお店だったのですが、まさかのトラブルに巻き込まれたそうです。
今回は、A子から話を聞いてみました。

引越し後の新しい美容室挑戦

知人A子は引っ越しを機に、自宅近くの美容室をネットで検索し、予約を入れてみました。

広々した店内では、数人の美容師がそれぞれ忙しく施術をしていました。

最初のカウンセリングはとても丁寧で、「これから通えそうな美容室を見つけたかも」とワクワクしていました。

ところが、カットが始まってすぐ、予想外のハプニングが!

まさかの常連客優先

カットが半分くらい進んだところで、突然、予約なしの常連客がやってきて、「どうしても今日、カットして欲しい」とゴリ押し。

美容室はすでに満席だったのに、なぜかその常連客が優先されてしまったのです。

担当の美容師は「少々お待ちください」とA子に告げ、その常連客の方へ。

A子は「え、私どうなるの?」と不安になりつつも、待つしかない状況になりました。

鏡の中の中途半端な髪型を見ながら、イライラと時間を過ごすことに──。

そして、気づけばなんと約30分も放置されていたのです。

「予約って意味あるの?」と心で叫びながら、A子はイライラを抑えていました。

カラーでも続く長時間待ち

カットが終わった後、カラーの施術に移ったものの、ここでもさらなる試練が。

カラー剤を塗る時間、浸透するまでの時間で計約50分。

これは必要な時間なので仕方ないのですが、アシスタントの人が担当美容師に最終チェックをお願いしに行くも、美容師はまたしても常連客との会話に夢中。さらに20分も待たされることに。

「これは一体なんのために予約したんだろう?」とA子の心の中のイライラは爆発寸前。

しかし、カラーの途中でお店を飛び出すわけにもいかず、仕方なく鏡の前で待つしかありませんでした。

担当美容師がようやく戻ってきたときも

「お待たせしましたぁ」

と軽い一言だけ。

A子は内心「お待たせしましたじゃないでしょ」とツッコミながらも、シャンプーとセットが終わるまでただ耐えるのみでした。

A子の冷静な抗議と美容室との決別

すべての施術が終わったころには、A子はもう限界に近い状態。

しかし、冷静に問いかけました。

「予約してきたのに、当日客が優先されるっておかしくないですか? 予約の意味がないですよね?」

担当美容師は慌てて

「大変お待たせして申し訳ございません」

と平謝り。

けれども、A子は「もうここには二度と来ない」と心に決め、静かにお店を後にしました。

担当の美容師は、何か特段の理由があって常連客を優先し、つい会話が盛り上がりすぎてしまっただけなのかもしれません。

悪気はなかったのかもしれませんが、予約したはずなのに、後回しにされる客側としては気分は良くないですよね。

【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2024年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。