なかには、お嫁さんの作った料理や手土産など細かいところまでいちいち文句を言ってくる姑に悩まされている人も。
今回は筆者の知人A子から聞いた、勝手に家に押しかけてくる厄介姑を懲らしめたお話です。
自分勝手な姑
夫と結婚して3年、共働きの私たちは忙しい毎日を送っていました。
すれ違いそうになることもありましたが、何とか2人で協力し合って乗り越える日々。
でも、正直もうストレスが限界になっていました……。
その原因が、アポもなく勝手に我が家に押しかけてくる姑の存在。
「掃除できてないわねえ」
「ゴミ早く捨てなさいよ!」
「冷蔵庫も片付けなさいね」
私たちの目を盗んではトイレやお風呂場などプライベートなところもくまなくチェックされ、文句を言ってくるのです。
私もそれなりに時間を見つけては掃除をしていたのですが、毎回ダメ出しをされて嫌な気持ちになっていました。
姑に仕返しを!
夫はそんな身勝手な姑を注意して私をフォローしてくれていました。
「母さんだって掃除苦手だろ」
「A子は時間を上手に使って家事をしてくれているんだぞ」
でも、姑はそんな夫の言葉に耳を傾けず、むしろ夫が私を褒めるのが気に食わない様子。
ストレスが溜まりに溜まり続け、あるとき私はぷつんと我慢の限界が来てしまいました。
「こんなに掃除のダメ出ししてくるんだもの、きっと義実家はモデルハウスのようにきれいなんでしょうねえ」
実は私、義実家へはこれまで3度ほどしか行ったことがありません。
その理由は、とにかく姑が私を家に招きたがらないから。お正月やお盆も姑が我が家に毎回来ていました。
そこで今回は姑とまったく同じ手口で、アポも取らずに突撃訪問することにしたのです!
気になる義実家は
作戦決行日、急に来た私たちにとっても驚いて『失礼じゃない!』と姑はなかなか家に入れてくれません。
でも夫がなんとか姑の隙を見てばっと家に入ってくれて、姑がアタフタしているうちに私も家のなかへ。
すると、目の前には何とゴミの山があったのです!
あれだけ私にダメ出ししていた姑でしたが、その家はゴミは放置され、ホコリが溜まっていて掃除もまったくされていないことが一目瞭然のゴミ屋敷だったのです。
その後
夫も姑の指示でなかなか実家に帰れていなかったようで、荒れた実家を見て『ありえないでしょ』と絶句。
私たちの冷ややかな視線を感じて
「最近忙しかったの!」
と姑はグチグチ言い訳していました。
でもそこでズバッと
「私も働いていて忙しいんですけどねえ」
と返すと、途端に黙り込む姑。
その後反省したのか、二度と我が家に勝手に押しかけてくることはなくなり、ダメ出しもピタッと止んだのでほっとしています。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2023年5月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。