結婚や同棲をきっかけにトラブルに発展しやすいのが【味付けの違い】。
お互い育った環境や実家の味が違うからこそ、揉めてしまうケースも少なくありません。
今回は筆者の友人A子から聞いた、愛する夫を懲らしめたお話をご紹介します。

濃い味付けが好みの夫

私の夫は、とにかく【味付け】にうるさい人。

交際時はあまり感じていなかったものの、結婚し同棲し始めると、いちいち味付けに文句を言うように。

結婚してまだ1年も経っていないのですが、早くも険悪なムードが毎日漂っていました。

実家の味

どうやら、夫の母である姑は、濃い味付けが大好き。

特に、砂糖が好きだったようで、どんな料理にも多すぎるほど砂糖を入れていたようです。

そのため、夫も甘くて味の濃いものが大好き。

「味がしない」
「甘くない」
「全然おいしくないわ」

丹精込めて作った料理に、文句を言われは私がムカッとして殺伐とした雰囲気になる日々が続いていました。

言われるがままにしていると

私は、管理栄養士の資格を持っているので、健康で一般的な味付けの料理を出していたのですが……。

あまりにもしつこい夫。
さらに毎週末、義実家に無理やり連れられては、味の濃い料理を食べさせられるようにまでなったのです!

「A子さん、私の味付け覚えてね」
「資格があっても息子の胃袋掴んでないと、逃げられちゃうわよ~」

姑も『私の味付けが一番おいしい』と信じて疑わない人だったので、どうにもできず。

だんだん面倒になってきた私は、言われるがまま夫の食事にだけ砂糖をたくさん入れてあげていました。

ある人からのアドバイスで改心

するとある日、真っ青な顔で仕事から帰宅した夫。
どうしたのかと聞いてみると、まさかの返答が!

「会社の健康診断であまりにも濃い目の味付けばかり好んでいると、
将来糖尿病になるかもしれないと言われた」
「高血圧の原因にもなるらしい」

どうやら積み重ねてきた味の濃い食事のせいで、医師からたっぷり注意された様子の夫。

「このままだと好きなものも食べられなくなる」
と医師から諭され、ようやく改心してくれました。

それからというもの、私の味付けに文句を言わず完食するように。

そのうち健康的な味付けにも慣れてきたのか、今では美味しそうにご飯を食べてくれています。
夫が健康に気をつけるようになってくれて、私もほっとした出来事でした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:一瀬あい
元作家志望の専業ライター。小説を志した際に行った女性への取材と執筆活動に魅せられ、現在は女性の人生訓に繋がる記事執筆を専門にする。特に女同士の友情やトラブル、嫁姑問題に関心があり、そのジャンルを中心にltnでヒアリングと執筆を行う。