子供の勉強に親がどこまで口出しをするか。これはとても難しい問題ですよね。今回は、私のママ友Aさんのエピソードをご紹介します。親の過干渉によって壊れそうになった中学生の息子。自分の過ちに気づいたAさんが取った行動とは?
息子の気持ち
「母さんに見せたら、この家に居られなくなるかと思って衝動的にやってしまった。どうせバレるのにね」
そう語る息子は、死んだような目をしていました。
「本当はもっとスポーツをしたり、友達と遊んだりしたい。でも母さんに嫌われたくなかったから、ひたすら勉強を頑張ってきた。それなのに結果が残せない僕はダメな奴だね」
Aさんはこのとき初めて自分が息子にしてきたことの罪の重さに気が付きました。勉強に重きを置きすぎて、息子から自由を奪っていたことに。
「今まで苦しめてきてごめんね。もう煩く言わないから。大好きだよ」
Aさんは泣きながら息子をギュッと抱きしめました。
それからは、息子に自分の理想を押し付けるのをやめ、勉強に対しても寛容的になったAさん。伸び伸びと過ごす息子を見て、日々幸せを感じているそうです。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2024年9月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:花澤ひかる
主婦ライター。ママ友たちからの悩みを聞くうちに、この声を世に届けたいと、ブログなどで活動を開始し、現在はltnライターに転身。主婦目線を大事に、ママ世代へのフィールドワークと取材を行い、そのリアルな思いをコラムにすることをライフワークにする。